事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

三軒茶屋を歩きながらネットとリアルの情報価値を考えた

日中は、初夏が訪れたかのような陽気に包まれていました。夜は地面がほんのり熱を帯びており、吹き抜ける風が心地良さを運んでくれます。四季の変わり目を否が応にも感じさせる1日。

今日は大学時代からの知人に会うために、「三軒茶屋」に行きました。東京に来て4年強、初の三茶上陸です。地下鉄から地上に上がると、西友や東急ストアといったショッピングセンターと商店街が、大通りを挟むように立地しています。

ショッピングセンターの裏側を少し歩くと、イマドキのカフェや昔ながらの飲み屋街、チェーン店などが点在していました。多種多様な人が集まる街であることを想起させてくれます。にんじんの色をした「キャロットタワー」という名所もあるようですが、残念ながら今回はお目にかかれませんでした。

今週の日本経済新聞夕刊に、藻谷浩介さんのインタビューが複数回にわたり掲載されていました。藻谷さんは、日本全国の地に足を運び、都市の問題点を解析する地域エコノミストとして名を馳せていらっしゃいます。

若かりしころから自費で全国を周り、その地を自身で体験することを積み重ねてきたそうです。そうした蓄えを基に、年に400本もの講演を担当したこともあるとか。ご自身の体験があるからこそなせるわざなのでしょう。大いに触発されてしまいました。1段落前で街を描写した理由はここにあります。

最近、すき間時間の多くをiPhoneに費やすようになっていました。街を歩くときでさえも、目的地や飲食店の情報を調べたり、FacebookTwitterを見たりしてしまうことが日常茶飯事に。特にiPhoneを触る理由はなく、単なるクセでしかありません。実際の体験や経験を自身の心体に刻み込み、はんすうする機会を失っていたようです。

「ネット上の情報より目の前のリアル」をモットーに、体験を通じて生きた情報を得ることに重きをおくことを心掛けていきます。