事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

大きな目標なんてなくてもいい

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2011年6月27日(月)。昨日のブログ「誰のため、何のため 43」を書きながら思い浮かんだことがあったので、備忘録として残しておきます。

自分の仕事に対する使命感として「インターネットを活用するあらゆる人が、ネットのサービスや仕組みを通じてよりよい仕事や生活ができるようにすること」という思いがあることを書きました。でもそれは、一足飛びに実現するほど容易なものではありません。企業だってそう。あらゆる企業がビジョンや理念を基に事業を展開していますが、それを実現するための仕事は、そこに属する従業員の毎日の仕事の総和の上に成り立つものであると思います。

自分も同じ。大きな目標や思いを持ちながらも、日々できることは目の前の仕事を達成していくことだけ。これを毎日継続して積み重ねることでしか、目標は達成できないと考えています。だから、すべての仕事がその目標につながっているという意識を常に持ち続けることが不可欠であり、それを忘れてしまった時点で自分の存在価値はないに等しくなるとさえ感じています。

毎日の仕事に使命感を持って取り組むために、自分のことを自分で認め、ほめてあげるということを実践しています。「昨日に比べて○○ができるようになった、目標までの距離がほんの少し縮まったな」、こんな感じです。1日1度でいいので、自分に言い聞かせる時間を取り、意識を目標に向けていく。いつしかそれは自分の中で揺らぐことのない大きな軸になっていることに気付きます。

そうすることで、ほかの作用も働きます。最近の取り組みを例に挙げると、Facebookページの運用です。最初の目標は「Facebookページを作り、運用するスキルやノウハウを手に入れる」こと。1日1日、できなかったことができるようになる瞬間を経験することで、モチベーションを維持できます。これを続けていくうちに、「Facebookページに来てくれるお客様が楽しめる場所を作りたい、オフラインでのつながりをオンライン上でも持続してもらいたい」といった新たな目標が出てきました。今では新たな機能を実装することではなく、どうやったらお客様がFacebookページで喜んでくれるかを考え、達成することに重きをおくようになりました。

最初は自分が成長するために何かをやり、そこでの日々の成長を素直に認めてやる。すると、その先にある新たな目標が見えてくるーー。今はこんな好循環が起きています。大いなる目標を掲げるだけでなく、合目的的に目の前にある小さな達成を積み重ねていくという手順でいいのだと、自分を認めてやれるようになりました。

今になって生きる目標がうっすらと見えてきましたが、最初は大きな目標が持てなくてもいいじゃないですか。毎日毎日を一生懸命生きて小さな成長を積み重ねていけば、その先に何かゆずれないものが見えてくるものだと思うのです。