事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

圧倒的なインプットが思考をもたらす

2011年7月26日(火)。入社1週間目にしてやっと朝8時前に出社できました。6時起床で間に合います。1日6時間睡眠を死守しないとその日のパフォーマンスが激しく低下してしまうので、0時就寝をデフォルトにします。午前2時に寝て8時に起きる場合と比べて睡眠の質が格段に良く、体も軽いです。早起きっていいね!

 

昨日友達とTwitterでこんなやりとりを交わしました。ちょっと思うところがあったので、ブログに残しておこうと思います。

友達

 

無知な人と思考停止な人がプロジェクトを不幸に導くということがわかった。意外だったのが、無知だけど思考能力がある人。貢献しそうな人材だが、不足する情報のまま場当たり的に判断する傾向があり、あらぬ方向に方針が導かれるリスクが高い。

 

 

ライフネット生命出口治明社長は、仕事の礎を作るのは圧倒的なインプットだと言ってる。思考力って、自分のストックした情報の引き出しからいかに最適なものを持ってきてかけ合わせるかに尽きるのかなと最近思ってたので、このエピソードは腹に落ちたなあ。

 

友達

 

まさに。よくよく考えると無知と思考停止って根っこは同じでインプット(質、量)が圧倒的に足りないだけなのかも。

ライフネット生命保険 出口治明社長いわく、「思考軸を作るためには圧倒的なインプットが必要」。その心は、物事や事象を考える際には歴史という縦軸、世界という横軸を基にした判断が不可欠だということ。そして2つの判断軸を備えるには、あらゆる情報をインプットし続け、自分の血肉にしていく必要があるのだと理解しました。

 

この思考軸の話について考えていた際に、友達のツイートを見つけ、上記のやりとりにつながりました。そこで見えてきたのは、「考える」「思考する」とは自分の中に蓄えた膨大なインプットから必要な要素をいくつか引き出し、かけ合わせることではないかということ。

 

「自分で考え、答えを出す」ことがあらゆる局面で不可欠なのは自明です。でも、「考える」って具体的にどんな状態を指すのかを、これまでは言語化できませんでした。上記ツイートで秀逸だと感じたのは「無知だけど思考能力がある人」の末路です。「考える」とは何かに対する1つの答えが明確に出ているのではないかと思います。

 

「思考」というテーマで思い描くのは、奇抜なアイデアを出し、世の中にまだ見ぬ価値を提供し続ける面白法人カヤック 柳澤大輔社長です。著書『アイデアは考えるな。』で語られていた「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」という指摘がピッタリはまるのかなと。

 

こうしてたどり着いた結論は、膨大なインプットがあってこそ、アイデア(考え)は生まれるのであり、考えることは膨大なインプットに立脚している――ということ。私は自分自身の弱点として「0から1を生み出すこと」を自覚していますが、どうやらインプットが圧倒的に足りていないだけのようです。興味・関心のある分野はインプットに長けていて当たり前、自分の興味・関心を超えたインプットをし続けなければいけません。それが将来の自分の力になると信じて。