事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

巻き込む力

2011年7月27日(木)。

 

過去の経験則から答えが分かってしまう定型的な仕事は減る一方で、自分で考えて答えを導き出す仕事はこれから増えていくでしょう。誰も正解を知らない問題に答えられる人に価値が生まれるのは、言うまでもありません。

 

圧倒的なインプットが思考をもたらす 73」でも書いた通り、一人で課題を考えて、答えを導くのは至難の業。あれこれ考えて出したアウトプットが、まったく的を射ていないこともあるでしょう。いくら時間を掛けても、良質なアウトプットがでなければ意味はありません。

 

私の仕事に対する考え方はシンプルです。「期限までに質の高いアウトプットを出す」――ただそれだけです。そのためにはどんなやり方もいといませんし、それを達成するためのプロセスは不問だと考えています。

 

これを逆手に取り、問題解決を導きます。私がよくやるのは、アウトプットが未完成の段階でチームメンバーに披露し、何度もフィードバックをいただくことです。もちろん自分で考えた答えを持っていることが前提であり、スピード重視のやっつけ仕事にはしません。

 

特に今は新しい会社に入ったばかりなので、自分で考えて出した答えを上司やチームメンバーに披露し、アウトプットの輪郭を鮮明にしていった方が、最終的な生産性が上がると考えています。

 

加えて、チームメンバーに「仕事が早い」という印象を持ってもらえたらしめたもの。どんどんと仕事を任せてもらえますし、マルチタスクを完遂する能力だって身につくかもしれません。仕事は一人でやるものではなく、チームでやるもの。自分の考えを持っていれば、チームに頼るスタンスで構わないと思うのです。