事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

模索と最適化の好循環

できないことができるようになる――。これが自分を突き動かす原動力の1つであるのは間違いありません。そのためには仕事の専門性を高め、未踏の分野を開拓していく意気込みと行動が不可欠になるわけですが、日々の業務と並行しながら新たな挑戦を続けていくのはなかなかに難しいもの。お恥ずかしながら自分自身は易きに流れやすい性格であるため、大きな目標を掲げてみても計画倒れになるのは目に見えています。

それでも、日々の仕事の中には、できないことができるようになる瞬間はたくさんあります。「今までの仕事を1時間早く終わらせる」「単一時間でできることを増やす」「通常とは違うやり方を考えてみる」など、毎日の仕事にちょっとした工夫を加えるだけで、学べることがたくさん見えてきます。

別の手法を考え、これまでのやり方を変えるには、「比較」という視点が欠かせません。例えば自分は1つの仕事に掛かったおおまかな時間を毎日記録しています。振り返りの時間で各工程を思い出しながら、次は無駄をどうすれば取り除けるかを考え、次の仕事で工夫をしてみます。このように過去と今の自分を常に比較し、成長した点はどこかを常に考えていれば、結果的に「できなかったことができるようになっている」のです。

こう見ると、日々の仕事の1つ1つに成長点が隠れていることが分かります。それを掘り起こすのは、「今よりいい方法はないか」と常に考え続ける姿勢。小さな変化でも、量をこなせばそれは大きな変化となって必ず自分に跳ね返ってくる。明日はどんなことができるようになるのか、模索と最適化の繰り返しで、仕事は断然面白くなります。