事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

未知の仕事、恐るるに足らず

2011年8月4日(木)。

 

いよいよ自分がやったことのない仕事を担当させていただくことになりました。これまでの経験が通じない仕事をする時は、得てして不安な気持ちになるのですが、それを乗り越えた時の自分は「できないことができる」ようになった状態。自分のレベルアップがチームへの貢献とリンクする瞬間でもあり、喜びになって返ってくることは経験則で分かっているので、頑張ります。

 

昨日、その仕事に着手したので、その一部始終を振り返ってみます。

 

【1.アウトプットのイメージを作る】

 

 分からないことが多すぎるので、上司に徹底ヒアリング。この段階で対象ユーザーや伝えるべきメッセージ、全体の仕上がりを頭の中でイメージする。ここは自分で調べるよりも、経験のある人に聞いた方が早いので、ヒアリングしてしまう(30分ほど)。

 

【2.必要な情報を集める】

 

対象ユーザーを知るには何を調べればいいか、メッセージを考えるにはどんな資料が必要か、頭の中でイメージ。そして調べる。Webで調べるのもいいけれど、紙や資料の方が情報がコンパクトに集約されているので、社内の資料をパパっと見る。アウトプットのイメージにそぐわない情報は見ないくらいの心構えのほうがいいかも(1時間ほど)。

 

【3.軽いアウトプット】

 

それらを基に、資料のイメージを紙に書く。ここではPowerPointは使わない。ざっくりとしたアウトラインを具現化することが目的なので、細部にはまったくこだわらない(30分ほど)。

 

【4.フィードバックをいただく】

 

軽いアウトプットがあれば、それを見ていただく上司もより詳細なフィードバックができる。その際に、自分が分からないことを明確にしておく。今回の仕事の場合だと、「ランディングページを最適化できる構成要素」「対象ユーザーのイメージがぶれていないか」「メッセージは的確か」の3点が分からないので、その点を重視してアドバイスを下さいと明言する。そうすることで、より的確なフィードバックが得られる(15分)。

 

【5.アウトプットの精度を高める】

 

ここまで来てようやく、PowerPointで作りこみを始める。4.で得たフィードバックがあるから、より的確なアウトプットのイメージが描ける。あとは資料を作ってフィードバックをあおぐことを繰り返し、精度を高めていく(1時間半ほど)

いきなり1.から5.の工程を踏めればいいのですが、初めて手掛ける仕事ではそれはリスクだと考えています。1.と5.の間を自分一人で完結させようとすると、迷宮入りするのがオチ。最初の段階では、ほかの人の知に頼った方が確実。それをベースに、2回目以降は聞くプロセスを少しずつ少なくしていけばいいのです。

 

これらの工程に掛かった時間はざっと4時間でしょうか。次は1時間減らせると自分の中で確信があります。小さな振り返りを重ねることで、自分にできることが増え、できないことが減っていくさまが分かります。私が未知の仕事に着手するときの手順と進め方はこんな感じ。仕事のできる人はいったいどんな手順を踏んでいるのか、とても気になるので、今度いろんな人に聞いてみたいと思います。