事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

「伝える、そして動かす」って面白い。「何を言うか(コンセプト)」が先、「どう言うか」は後

新しい仕事に就いて、明日で2カ月になります。今の仕事はWebを主戦場としたマーケティングコミュニケーション。ミッションは、担当しているWebサービスの価値を伝え、ユーザー数を増やすこと。

単に記事が書ける、コンテンツが作れるというだけでは力不足で、それをユーザーにどう伝えて、サービスを使い続けてもらえるようになるかまでを考え抜き、実践と最適化を繰り返していくことが求められます。

 おそらく自分は、マーケティングコミュニケーションの仕事を続けていくのでしょう。だって、面白いから。本当に役に立つ、仕事のスタイルが良いものに変わると確信しているサービスを、多くの人に使ってもらいたいから。そのためなら、できることは何でもやりますというスタイルで取り組むだけ。

マーケティングコミュニケーションの根本は、「伝える、動かす」ことにあるのかなと思っており、それは簡単なようで実に難しい。常に思考が強いられるパワフルな仕事です。

ただ、理想と現実はまだまだかけ離れている。自分の力量が圧倒的に足りていないんです。コミュニケーションデザインや広告、キャッチコピーの意味、ユーザーのインサイト(声にならない本音)のつかみ方など、基礎力が圧倒的に足りていないという現実と、毎日向き合っています。

水泳を始める人がいきなりバタフライなんてできるわけない、まずは息継ぎやバタ足の仕方を体得するように、自分もWebマーケティングの華々しい部分だけを見るのではなく、その根底を貫く「マーケティング」や「コミュニケーション」をもっと貪欲に学び、仕事で実践していかなければいけません。基礎って、何よりも大事だから。

伝えることと相手を動かすこと。コピーライター講座より

そんな思いを胸に訪れた南青山。「宣伝会議」が実施するコピーライター講座の説明会です。コピーライティングには、「伝えること」と「相手を動かすこと」の2つが凝縮されており、マーケティングコミュニケーションの基礎が散りばめられています。ただコピーを書くだけではなく、商品の企画や開発、コンセプトメイキングを通じて、企業の課題を解決する仕事でもあります。

コピーを書くにはコツがあり、99%は努力と継続によって開花するものだということが分かりました。今から学んでも遅くない、逆に基礎を学ばぬまま実践を続けても、マーケティングコミュニケーションの本当の力は身につかないのでしょう。

1つ心に残った言葉が「何を言うかを決めた後に、どう言うかを決める」という原則。キャッチコピーの表現や語彙が重要ではなく、何の課題を解決したいか、ユーザーにどんな価値を提供したいのか、を決めることが肝だと分かったとき、自分がこれまでに作ってきたコピーの陳腐さに赤面しそうしそうになりました。コピーから考えるのではなく、事実やメリット、ベネフィット(気持ち)を解釈し、伝えることに結びつけることに尽きるのでしょう。

日々接する情報について振り返ると、能動的に探しにいった情報以外は、ほとんど記憶に残っていないことに気付きます。興味のない人、サービスをまったく知らない人にその価値を伝え、動かすのは、やっぱり難しい仕事なんです。だけど、やっぱり面白いな、この仕事。鉄は熱いうちに打てといわんばかりに、自分に投資して、実戦経験を積んでいこうと考えています。

伝わっているか? 宣伝会議

伝わっているか? 宣伝会議