事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

「メタボリズムの未来都市展」に行ってきた

2011年9月22日(木)。

東京に来てから足しげく通っている施設の1つが「森美術館」です。六本木クロッシングル・コルビュジエなど、現代アートや都市、まちづくりを直感的に楽しめる展示が多く、見ている側を飽きさせません。何気に大学時代は都市計画のゼミを先行し、学芸員資格も取得しました。サブカルチャー社会学に傾倒していた大学時代は、お世辞にもまちづくりに造詣が深かったとはいえません。しかし、学んだことが血肉になっているのか、今になっても都市やまち、建築物に対する興味は尽きません。

森美術館の展示「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」に行って来ました。メタボリズムに関する学術的な見識や知見を持たない状態でしたが、楽しめました。あまたある展示物は未来都市そのもので、ドラえもんが描く21世紀の都市を彷彿とさせるかのよう。そのあたりの空気感は「一分でわかるメタボリズム」(4)メタボリズム運動が夢見た未来都市の姿」で感じられます。

個人的には長屋とか商店街とか赤ちょうちん、みたいに人と人のつながりや暖かさを想起できる建築物やその集合体が好きです。未来都市が示していた建築は、どこか均質的でサイバーチックな香りが漂っていました。もしかしたら、これが未来の人の肌感覚に極めて近い建築なのかもしれません。まだ見ぬ未来に思いを馳せるのは楽しい所作。そんな時間が過ごせる展示でした。