事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

伝えたいことを1つに絞ってシンプルに」「100を聞いて1を書く」

最近、会う人会う人に「生き生きしてる」「楽しそうにしてる」と言われます。マーケティング、Web担当者として仕事ができていることが何よりでしょう。働き始めて5年弱になりますが、ようやく天職の陰がうっすらと見えてきたかな。ここまでの道のりは長かったし、回り道もした。そして、この仕事に出会えてよかったと感じる毎日です。

今週はシンプルさについて。編集記者として記事を書いていた時に常に心掛けていたこと、それは「伝えたいことを1つに絞ってシンプルに、淡々と書く」ということ。取材をするとたくさんの情報を入手できますが、それをすべて詰め込むと読者には伝わらない記事になってしまいます。

記事ではよく「100を聞いて1を書く」と言いますが、1つのことを伝えるために、100のことを聞くという取材方法は王道ではないかと考えています。

マーケティングの仕事も同じ。アピールしたい情報はたくさんあれど、それをすべて詰め込んだ途端に難解さが増し、伝えたいことが伝わらないということがよく起こります。

イデアを出し合った上で、極めて簡潔な表現や言葉に落としこむ。情報を拡散させて、整理して、そぎ落とすという工程は、「伝えて、動かす」ことを生業とするあらゆる人の基礎能力となるのでしょう。

3カ月、この仕事に向き合ってみて、やっとマーケティング、Web担当者の「土地勘」のようなものをつかむことができました。スタート地点にようやく立てたかな、という印象です。来週は「文章で伝える」仕事をたくさんこなすことになるので、冗長にならず、シンプルに表現することを意識していきます。 

仕事 

  • プロジェクトを自分主体でディレクションする意識を持ち続けられた
  • マネジャーの指示に従うのではなく、「自分がこう思う、その根拠はこうだ」という答えを持って、プロジェクトを進めることができた
  • 経験が浅い部分は、膨大なインプットによってある程度はカバーできる。例えばWebサイトを見る場合も、「このサイトはどういう意図で作られているのか、伝えたいことは何か」と考えながら、Webサイトを体験する。
調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

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