モチベーションや集中力に左右されずに仕事をする
朝は脳が活性化しているため、思考にあてるのが一番だ。出社後にタスクを書き出し、頭をからっぽにすると、脳のメモリはすべて考える時間に当てられる。1日の中で集中力が一番高いのも朝であり、考えたものをアウトプットするにはもってこいの時間帯だ。
昼は、ランチを食べた後なので集中力が鈍る。会社内もにぎやかになってくるので、集中して仕事をする時間を取りにくくなる。この時間はインプットとタスク消化(単純作業の進行)に向いている。タスクの多くは考えずに消化できるものなので、頭をあまり使わず、正確性と速度を重視して、徹底的にタスクを潰していく。朝と昼の仕事内容をがらりと変えることで、集中できる/できないにかかわらず、仕事が進むようになる。
人間は集中力を持続させることはできない。だからこそ、脳のメモリを意識して、仕事が進む時間帯とそうでない時間帯をつかみ、すべきことと時間帯を突き合わせる。これを意識することで、タスクが溜まって何も考えられなくなるという無駄な時間を回避できる。
これでも仕事が進まない場合は、オフィスチェアのリクライニングにもたれかけ、目を閉じて5分ほど何も考えない時間を作る。ごちゃごちゃした頭をリセットし、ゼロベースで考えられるように気持ちを切り替えることが狙いだ。これが以外と効く。だらだらと「仕事をしている風」を装うよりも、ずっと効率的だ。
派手さはなく、少しの工夫にすぎないが、それをいとわないことで、仕事が着実に進むようになる。これからも細かなチューニングを重ねて、モチベーションや集中力に左右されずに仕事をするスタイルを突き詰めていきたい。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
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