事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

捨てると見えるモノの価値

断捨離するぞ

2011年11月25日(金)。 元々0に近かった物欲が、最近になってムクムクと増幅していることに気付く。多くは靴や小物が対象である。以前は機能が伴ってさえいれば安価なもので十分としていたが、最近は少し高いお金を出してでも、良いものを手に入れたいという気持ちが強まっている。安物買いの銭失いからの脱却だ。

高いお金を払って品質の良いものを買う方が、結果として長持ちするし、モノに対する愛着も湧く。最近捨てることになかば躍起になっている中でも、どうしても捨てられないものがある。ずっと使ってきたものには自分の物語が投影されていて、だからこそ簡単には手放せない。そういったものを所有することで、気持ちが盛り上がってくる。価格以上の価値が得られたと感じるのは、こんな体験ができた時だ。

今使っているペンケースや小物ケース、時計は、上記に該当するものだ。小物ケースに限っては数年使っているが、未だに現役である。2,3度なくしたことがあるのだが、その度に持ち主の元に戻ってきてくれた。もちろん、なくしたことに気づいた瞬間に、そのお店に直行したからなのだが。その時は焦り倒してしまうのだが、今となってはいい思い出に変わっている。これからも、この愛用品たちとは苦楽を共にしていくのだろう。

安く購入したものには、こういった記憶や物語があまりなかったりする。その場しのぎの商品購入だった。モノを捨てる生活を選んだことで、大切なモノの輪郭がくっきりと見えてきた。捨てることは整理すること、整理することとは混沌をシンプルにすること。シンプルにすることとは、ものの価値を再認識することである。つまり、こいつとは何年も一緒に生活していけるという直感が働いたものには、投資を惜しまないという姿勢が大切。