事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

『入社1年目の教科書』は働くすべての人の必読書

入社1年目の教科書』(岩瀬大輔・著)が素晴らしい。入社1年目の社会人向けに書いた書籍とあるが、社会人5年目の自分にとっても、有益な情報が多い。岩瀬大輔さんは、世界を舞台に活躍するヤング・グローバル・リーダーだ。そんな人の仕事に対する心構えは、いたって基本に忠実であることが分かる。「遅刻をしない」「体調を整える」「とにかく早くアウトプットを出す」――など、働くすべての人が意識しておくことが平易な文で書かれており、実践しやすい。

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 チームメンバーとの仕事の振り返りを週に1時間取っている。その際に、まさに教科書として使わせてもらっている。教科書から学び、ともに実践をしている社会人2年目のメンバーは、徐々に基本姿勢が見についてきている。朝は始業時間よりも早く出社し、1日のタスクを整理。時間を配分しながら、仕事の優先順位を付けて、緊急かつ重要な仕事に対するバッファを保持しながら、毎日仕事をしてくれるようになった。次第に結果が伴うようになり、メンバーの成長を強く感じる。

人間は忘れる生き物だ。だからこそ、忘れても思い出せる仕組みを作ってもらっている。スケジューラーに岩瀬さんの書籍の○ページを読むように登録してもらい、出社時にそれを読んでもらう。そこで得たこと、考えたことを始業前にシェアしてもらい、意識に定着させる。相手のアウトプットから自分も学び、足りないもの吸収していく。相手の成長を目の当たりにしながら、自分自身も日々内省する。毎日目的意識を持って仕事ができるようになり、いいループが回りだす。 

心と体を整え、毎日同じ状態で仕事を積み重ね続けることの意義は大きい。1カ月も続けると、仕事の進め方が大きく変わる。変化は成長の証だ。その成長を支えるのは、入社1年目の教科書で書かれている基本姿勢を徹底してこそ生まれる。