事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

29才の決意

誕生日を迎え、29歳になった。20代最後の1年は、いっそう仕事に打ち込んでいく

 

2011年の1年は、さまざまな転機が訪れた。仕事では2回転職し、仕事観が大きく変わった。自分が生かせる場所と生かせない場所が存在することが、明確に分かった。自分はある程度安定した組織の中で、最適化や改善をする仕事に向いている。逆にベンチャーやスタートアップ企業など、学べる環境や時間が圧倒的に少ない場所では、持っている力が出せないことも体感できた。

 

20代のうちは、事業会社で現場経験を積むことがキャリア構築の最適解だということが分かった。自分は勉強しながら、コツコツと成長していきたい性格だった。1社目の転職はそこを深く考えずに、あこがれだけで転職を決めた。自分がどういう環境で一番輝けるかを、実体験を持って理解できたのは大きかった。今は万全の状態で仕事ができている。

 

失敗を認め、そこから学び、次に生かすことができた。もう同じ轍は踏むまい。今は、職場で結果を出してチームに貢献し、ユーザーの役に立つことしか考えていない。余計な雑念は消え、目の前の仕事に全力で打ち込むことだけに集中する。プロダクトマーケティングという仕事は、サービス、そしてユーザーとじっくり向き合う仕事だ。その方が性に合っているし、仕事を突き詰められそうだ。

 

日々の仕事への臨み方も、今の職場に入る前と入った後では歴然の差がある。毎日アウトプットを出し続けることにこだわり、妥協はしない。すべきことはその場でやりきり、後回しにしない。実践なくして成長なし。今の会社に入社してから、無駄に過ごした日や後悔した日は1日もないと言い切れる。次の1年も、そういった日々を送ると固く誓っておく。

 

中長期的な目標は、Webを軸にしたプロダクトマーケティングにおいて部内で一番専門性を高め、得たものを部内に還元していける人材になること。誰よりも早くWebマーケティングを実践して成果を出し、成功モデルを構築した上で、その体験を持って部内に横串を刺せるようにする。現場担当としてだけでなく、マネジメントの視点を持って、部全体のレベルを上げる働き掛けがしたいと思っている。

 

プライベートでは、無駄のないシンプルな生活を続けたい。そして、あらゆることに投資を惜しまない。体験・経験することが、一番の成長をもたらすことは、転職からの4カ月半で自明になった。迷ったり悩んだりする時間を最小化して、パッパと行動する。お金が掛かるものであっても、経験することを最優先する。決断力と実行力を高めるという意識は、仕事・プライベートを問わず貫徹したい。

 

20代は、愚直に走り続けることが許される恵まれた期間だ。30歳になったからといってそれが変わることはないが、要は気持ちの持ちようである。29歳の1年は、今までの人生の中で一番充実した1年になると本気で思っている。思いを胸に秘め、中長期の自分を頭に描きながら、愚直に進むだけである

 

29歳 (新潮文庫)

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