事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

ワンビジュアル、ワンメッセージへのこだわり

[caption id="attachment_3198" align="aligncenter" width="640"]photo credit: World of Good via photopin cc photo credit: World of Good via photopin cc[/caption]

今の仕事に就いてから、社外でプレゼンテーションをする機会にめぐまれている。元々は取材や編集を通じて裏側から人を支えるお手伝いをしていたのだが、プレゼンテーションでは自分が矢面に立って、他者に物事を伝えなければならない。

最初こそ緊張が抜けなかったものの、最近では特に気後れすることなく発表に臨むことができている。表に立つことはあまり得意ではないが、少なくとも苦手意識は払拭できたようだ。ある程度場数を踏むことで、気持ちを強く持つことができるようになった。

少し改良が必要なのは、プレゼンテーションの資料と構成作りだ。プレゼンテーションを聞く立場の時は、どんなスライドや振る舞いによって内容が伝わるかを考えながら聞く。自分の場合、すっとプレゼンの内容が頭に入ってくるのは、シンプルで要点だけを記したスライドとよどみない態度で話をするプレゼンテーターの姿を見た場合が多い。

プレゼンの構成を考えると、「あれもこれも」と情報をつめ込みたくなってしまうが、雑多なスライドは集中力がそがれてしまう。逆にワンビジュアル、ワンメッセージというシンプルなスライドの方が話を理解しやすく、要点も記憶に残りやすい。セミナーなどで聞くプレゼンテーションは、1つでも気付きが得られれば価値があると思っているので、話し手の立場として、聞き手のモチベーションを高め、行動につなげるような構成を心掛けたい。

構成やスライドのデザインを考えると細部にこだわりがちになるが、それは改めたい。わずか数十分のプレゼンテーションは細かな部分よりも、ストーリー作りに力を込める方が、結果的に成功が近づく。もちろん「神は細部に宿る」という精神を忘れるつもりはないのだが、そこは限りある時間との兼ね合いだ。

今後は、高橋メソッドやプレゼンテーションZenの手法を駆使し、スライドの見せ方にもこだわっていこう。