事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

年の瀬に馳せる大阪への叙情

昨日大阪に帰ってきて、のんべりだらりと過ごしている。適度な緊張と弛緩が集中力を産み、アウトプットの価値を高められると信じているので、年末年始に故郷に帰り、東京とは異なる時間の流れを体感することは、強い意味を持っている。

大阪では、家族のありがたみを感じる日々だ。東京に来て5年弱が経つが、生活水準が高まる気配は一向にない。特に気を緩めると朝と夜の食事がさんさんたるものになってしまい、心身ともにダメージを受けてしまう。3食をきちんと摂取し、毎日を健康に過ごすことで、生活にいっそうの張りが出そうだ。

父母と忌憚なき話ができるのもありがたい。仕事や人生について話をする。両親の目下の関心事は結婚関連かな。ここはまったく進ちょくがないので少々心苦しいのだが、最近同世代の知人が結婚を決め、相手を持って生きていく決断をしている。

自分もそれに触発されたのか、これまで全然ピンと来なかった結婚について、現実味を持って考えるようになった。お互いを尊重しあい、手を取り合いながら、今まで自分が生きてきた時間より長い時間をともに過ごしていくことになる。大人の階段を登る頃合いであることは間違いない。

関西は風光明媚な地域が多い。自然と歴史が織り成す街並みや観光名所を歩くと、大阪に対する愛着がよみがえってくる。これも最近になって思うことだが、24年間を過ごした大阪は今もなお大好きな街で、将来は何かしらの貢献がしたい。

ちょうど、橋下徹氏が大阪市長に就任し、大阪が激動する4年間になるだろう。橋下氏のコメントに、これまでの大阪をすべて変えることはできない、変えるためには住民の痛みを伴うといった趣旨のものがあった。就任直後にこの事実をごまかすことなく言える人はなかなかいないだろう。橋下氏の存在は、自分と大阪のかかわり方を変えていくと感じる。

大阪に帰り、家族と過ごす中で「大阪が好きだ」という当たり前のことに気づく。そんな至高のひとときを過ごす年の瀬だ。