事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

価値と物語を訴求するプレスリリース

Pos

2012年2月13日(月)。

プレスリリースはストーリーと価値を伝えることに力点を置く。プロダクトのプレスリリースを書く時はつい強化・実装した機能について手厚く書こうとしてしまいがちだ。確かにサービスのバージョンアップ時には機能を知ってもらいたいと考えてしまうが、これはマーケティング担当者の視点であり、ユーザー視点ではない。

ユーザー視点としては、そのサービスを使った時にどんな体験が得られるか、サービスを使った結果、ビジネスや生活がどのように変わるのかといった点を意識しておきたい。記事を書いていたころは、詳細な機能追加よりも、それを使うことでビジネスがどう変わるのかという観点が明確なものに惹かれたことを思い出した。

サービスや製品における機能面は平準化が進み、差別化が難しくなっている。それよりも、この製品やサービスを使うと「●●ができる」というシンプルな価値を訴求した方が、メディアにもユーザーにも伝わりやすい。

自分が記事を書く立場からプレスリリースを書く立場に変わって、刷新したすべての機能を伝えたいという思いと、そこからシンプルで普遍的な価値を抽出してユーザーに分かりやすく伝えたいという思いがよく交錯する。前者を大切にしつつも、プレスリリースというコンテンツを作るときは後者を意識したい。

機能カットではなく、価値ベースでプレスリリースを書くということ。文面からそのニュースのストーリーや価値がにじみ出るような文章を作る意識を持つ。