マーケティング・ユースケース――街のめがね店のパーミッション
2012年3月17日(土)。
日常生活には、マーケティングを考える題材が転がっている。気付いたこと、考えたことを記録しておき、「マーケティング・ユースケース」としての蓄積を試みる。マーケティングコミュニケーションの理解を深め、実践に生かす過程において、自分自身がさまざまなマーケティング施策にどう反応し、行動させられたかを考えることが有益になると判断したからだ。
マーケティング・ユースケース01――近所のメガネ店
一連の行動
- 店頭にある無料のメガネ洗浄機を試してみた
- 店頭のガラスに掲示されているチラシに目が行く
- 「最大80%オフ、在庫処理」というメッセージが気になり、店内に入ってみる
- 80%オフのメガネはあったものの、自分が普段購入しているメガネ店の商品と比較する
- 購入には至らず、お店を後にする
分析
メガネ洗浄機という無料の価値を受け取り、そこで広告を認知した。無料でメガネ洗浄機を使わせていただいているため、広告を受け取ることを同意(パーミッション)し、店内に入るという行動を起こした。実際のメガネを見ながら商品を比較検討し、自分の欲しいメガネのイメージや購入価格を考えながら、商品の購入を辞めた。
決定打は、商品の品ぞろえだ。お手頃な価格のメガネもあったが、普段購入しているメガネ店の方が、お気に入りのデザインのメガネを多く取りそろえていた。そのめがね店に匹敵する商品があれば、その場で購入を決めていたと思う。
無料の価値提供でパーミッションを取り、広告によって認知と行動を喚起されたものの、比較検討を重ねた結果、購買行動を取らなかった。より引き付けるデザインで低価格な商品があれば購入をしたのだろうと考えると、魅力的なラインアップの製品が多数取りそろえられていればよかった。