事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

その購入物は資産になる? 目減りする価値を補う購入かどうかを判断する

2013年のゴールデンウィークは、「お金の管理」について勉強し、考え、改善する期間と定めた。支出を「消費」「浪費」「投資」に分類し、「浪費」の割合を減らし、「投資」への配分を高める。無駄なモノの購入を避け、本当に必要なもののみを買って使い続ける生活こそ、自分にとって一番心地よいことが段々と分かってきた。

 

その時は「投資」と考えていた支出が、時間を経るにつれて「浪費」に変わることが多い。お金の管理について考えた時に気づいた事実だ。ここ数カ月でもう使わないと思った書籍、アパレル、家電製品を古本屋やリサイクルショップに持っていった。買取に応じてくれる製品もあれば、そうでない製品もある。売る時の値段は、購入した時の価格から大いに目減りすることを学んだ。

マイナスイオンドライヤーやポメラ、数万円のアウターなどが「たったこれだけ?」と苦悩してしまうような価格でしか売れない。「売りたくない」という気持ちも働いたけど、ここで手放さない選択をしてしまうと、部屋はモノであふれるし、「浪費」グセもなくならないだろうと思って、スパっと売り払った。購入して、使って、使わなくなって、手放した時に初めてモノの価値を実感できると感じた。

 

モノであふれていた家はすっきりとした様相を見せ、生活スペースとしてとても潤った。家が心地良い空間に変わり、羽を伸ばせる場所になった。「生活をより良いものにするために購入したモノ」が「いつの間にか生活を圧迫するモノ」に変わっていることは少なくない。モノを手放すことで感じる価値である。

 

モノを「資産」と考えられるかどうかが、支出を「浪費」で終わらせないための分水嶺である。モノは購入した途端に価値が大きく目減りする。その事実を補って余りある支出かどうか、購入したモノを資産に変えられるかどうかをしっかりと考えた上で、支出をコントロールしていきたい。

 

今後は「浪費」を一層減らすことを目標とする。今の自分にとって、モノの購入が一番の浪費だったが、そのほかにも削減対象はある。過度な外食や飲み会、嗜好品の購入などは、自分にとって「資産」とはならないことが多い。支出を考えることは、無駄遣いをなくし、生活に張りを持たせることに等しい。お金の管理と支出を適切に制御することが、精神的に充足した生活を送るための第一歩である。