事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

オウンドメディアの運営で「情報を出すところに情報が集まる」価値を実感。第1回実践マーケティング勉強会で話してみた

最近、とてもありがたいことに、オウンドメディア運営に関する勉強会に声を掛けてもらえるようになりつつある。企業メディア「サイボウズ式」や「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」の運営に携わりながら日々吸収しているノウハウが、誰かの役に立つ。とてもありがたいことだ。 

先日、自分と同年代のマーケティング・PR担当者向けの勉強会があり、そこでオウンドメディア運営についてお話をさせていただく機会を頂戴した。さまざまな企業のマーケティング担当者と知見を共有しながら、お互いを高め合っていく。自分が最も好きな瞬間の1つである。

メディア運営の目的は「認知」

勉強会では、オウンドメディアを立ち上げて、運営し続けている今までを振り返っていく形を取った。マーケティングのエクスペリエンスモデルを例に取り、どのモデル上で生かせる施策なのかを考えながら、どういう効果を目指してメディアを作っていったかをレビューした。自分たちのメディアの場合は「企業の認知度を高める」ことに狙いを絞っている。

企画はアジャイルに、ホームランは狙って打ちにくい

そのメディアに載せるコンテンツだが、メディアのコンセプトに沿う形であれば、編集部メンバーが深堀りしたいと思える企画を各自が作るようにしている。企画において一番大切なのは自主性であり、「自分が面白い」と思えることが「読み手にとって面白い」と感じてもらえる最初の一歩だと思っている。

そういう意味では、企画のコンセプトとターゲットを全員で共有し、「これいいね!」となったらすぐに企画を進めることができる。極めてアジャイルな編集工程だと思う。個人的には、アジャイルに企画を作る今のフローがとても良いと思っている。 

Webのコンテンツは、「何が受けるかは実際に出してみないと分からない」という側面が強いと感じるからだ。狙いに狙って出した記事が全然読者に読まれないこともあれば、15分くらいでサクッと書いた記事がGUNOSY砲に引っかかって、多くの人に届くこともある。

ある程度のヒットは狙えるが、ホームランはなかなか狙って打てない。実際、メディア運営をしていく中で思いもよらぬコンテンツがホームランになる経験が何度もあった。

情報を出すところに、情報が集まる

これはメディア運営にかぎらず、ブログでも、ソーシャルメディアでも同じだ。情報を出し続ける母体の元に、新しい情報が集まってくる。出した記事に対する反応もそうだし、その記事を見た読者の方から直接何かしらの連絡が来ることもある。自分たちにとっては「普通だよね」と思うような情報も、自分たちの手を離れると、価値のある情報になって読み手の元に届くかのような感覚だ。 

メディア運営においては、情報を出し続けることが新たな施策につながることが往々にしてある。別のメディアと連携したり、書籍出版といったWeb以外の施策につながったりもする。そうそう、思わぬご縁からこんなイベントをやることにもなったり(【10/28 開催】企業のオウンドメディア活用について考える 「サイボウズ式勉強会」)。

情報は実際に作って出してみることで、初めて価値が最大化される。自社メディア運営は、実に多くのことを教えてくれる施策だったりもする。そういえば、今回の内容は別の勉強会でもシェアさせていただいていた。それがきっかけで今回の勉強会にもお呼びいただけたので、やっぱり情報は出してみないとその価値が高まらない。

みんなで知見をシェアできるのが、勉強会の一番の醍醐味

こんな感じで自分の仕事を振り返り、シェアできる環境をいただけるというのは、本当に勉強になる。そして、同じ分野で仕事をしている方が一緒に学び合うことで、さまざまな知見が得られる。これは勉強会の一番の醍醐味といっても過言ではない。

今回も勉強会終了後の質疑応答やその後のランチを経て、「こういう知見は次に生かせるな」と思えるような収穫がかなり得られた。改めて、今回の勉強会を企画していただいたり、実際に参加していただいた方、会場をお貸ししていただいた方には感謝の言葉しかない。 

今回は初回だったが、次回以降も別のメンバーによる勉強会が行われるとのこと。ランチの場では、戦略PRやキーワードベースのコンテンツプランニングという話が挙がってきたので、早く聞いてみたいなあ。

過去の勉強会関連のブログポストはこちら

fzm.hatenablog.com

 

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