事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

「何かを変えたい」という思いが少しでもあれば、フューチャーセッションに来てみるといいよ

「自分の中にあるもやもやを解消して、周囲を良くしたい」「社会を変えるために、何かしら行動がしたい」という思いが少しでも体中を駆け巡ったことがある方なら、フューチャーセッションに行ってみるといい。その思いを行動に変え、新しい成果を生み出せるかもしれないから。

 

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー主催「社会を変えるチームを創造、次世代リーダー フューチャーセッション」に行って、強烈に感じたことである。参加者が身振り手振りで場を共有している人と一緒に議論をして、興味・関心を共有しあい、チームを組んで1つの課題解決に向かっていく。

 

思いやビジョンを共有しながら、志を共にできる仲間を集めて協働する。理想的なチームの作り方だと思ったし、だからこそ思いを成し遂げられる。そんな可能性を感じたフューチャーセッションを振り返ってみる。

 

フューチャーセッションの定義って?

 

フューチャーセッションの定義はこんな感じ。

 

最適解のない複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクターの壁、組織内の部署の壁、専門分野の壁など、立場の違いを超えた対話により、協調アクションを生み出す場(フューチャーセッションとは)。

 

 

自己流に解釈するならば「問題解決に向けて多数の人が集まって、議論をして、チームを作り、思いを共有して行動を起こすための土台を作る場」といったところだろうか。

 

チェックイン

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー「社会を変えるチームを創造 次世代リーダーフューチャーセッション」

 

こんな感じでスタート。フューチャーセッションの概要や趣旨を説明しながら、今回のセッションのゴールである「思いを共有する」ことにみんなの照準を合わせる。ファシリテーターの野村恭彦さんのファシリテーションをもとに、参加者同士の距離がだんたんと近くなる。

 

ゲストスピーク

 

思いをもとに、社会を変える活動をしているゲストが自らの体験談を話す。ここで参加者は思いを形に変える具体的なステップを想像できるようになる。ゲストは東京ワーキングママ大学の大洲早生李さんと日本唐揚協会の安久鉃兵さん、イトーキの谷口政秀さん。

 

運営の都合で安久さんのお話しか聞けなかったけど、それがまた面白い。「日本唐揚協会」は唐揚げ大好きな人が集まる協会。「唐揚げが大好きで、食べているとみんなが幸せな顔になっている」「日本中、そして世界中のみんなが唐揚げを一緒に食べれば、幸せになるんじゃない」というシンプルな思いを、安久さんが形にした。

 

インパクトのある名前を決める」「人数を集める」「頑張らずにゆるーくつながる」ことをポイントに、日本唐揚協会ことで、みんなが共感してくれる。これから何かやりたいと思っている人の理想となるチームの作り方だと感じる。

 

ストーリーテリング

 

その後は「ストーリーテリング」。それぞれの考えを短い時間で話し合う。ペアを組んだり、3人以上のチームを作ったりしながら、さまざまな参加者と話をする。話の引き出し手でもある聞き手がめまぐるしく変わることで、話し手はさまざまな角度から「自分が本当にやりたいこと」を引き出される。

 

プロアクションカフェ

 

 

 

改めて思いを見直す「プロアクションカフェ」。「テーマリーダー」と呼ぶ人を決め、チームでその人の思いの源泉をひたすら掘り下げる。そこで見えてきた新しい気づきを、テーマリーダーは一人で内省しながら煎じつめていく。

 

 

 

考えるだけじゃなく、出てきた言葉を残すことは大切だ。チームメンバー全員が共通理解を持つためには、アウトプットが何より大切。言葉にしたアイデアを文字や図表で残しながら、メンバー同士で意識をすりあわせていく。

 

どんどんと、アイデアが形になる。この手法は仕事の場でも使えそうだ。

 

絶えずアイデアは出てくる。

 

議論した分だけ、行動の芽の生まれる。これぞ創発の場。

 

新しいチームの芽生え、やりたいこと宣言

 

出てきた思いは芽である。これを参加者の前で大いに宣言する。実らせるためには一人ではなく、チームが不可欠だからだ。

 

自分のやりたいことが見えてきた状態で、みんなに向かって宣言する。同じ思いを持つ人、似た思いを持つ人、この思いには賛同できると感じる人などが集まり、チームをつくる。旗を立てるとそこには人が集まる。

 

プロトタイピング

 

組んだチームにアイデンティティを与える、それがプロトタイピングだ。チーム名、関係者、ビジョンをメンバー全員で定義する。これがないと、チームは定まらないし、走り出せない。

 

プロトタイピング白熱教室。時間を来ても議論が続く続く。

 

こんな感じでみっちり4時間半、「社会を変える」思いについて参加者が考えに考えぬき、行動指針を作っていった。これは本当に濃密な時間だと思うし、次にアクションが起こせるレベルまで掘り下げられていると思う。フューチャーセッション、面白いなあ。

 

場の力強さをSYNQAに感じた

 

ちなみに、今回のフューチャーセッションの会場はイトーキが運営する「SYNQA」だ。チームが1つの目的に向かって進むためのファシリティが充実しており、この場で議論をするとクリエイティビティがいかんなく発揮されそうな場の力を感じる。ここからは、SYNQAへの道筋レポートに切り替わる。

 

京橋駅(東京)2番出口直結のSYNQA。出口を出たすぐそこにSYNQAの案内広告があって、「あ、ここで間違いないのね」という安心した気持ちを与えてくれる。

 

出口を上がると見えるSYNQAのエントランス。

 

上ると見えてきた「フューチャーセッション」の看板。ここがフューチャーセッションの場だったんだぜ。

 

当日のセッションの様子はTwitterFacebookでも共有されている。興味を持った方は「#BestTeamOfTheYear」を見てみてほしい。

 

懇親会も無事終了! あっという間の6時間だったー。

 

最後に

一人ひとりが「思い」を持ち、それらをぶつけ合える場ってなかなかないと思う。思いという共通項がみんなにあるから議論は盛り上がるし、チームもできる。このフューチャーセッションはあと3回続くのだけど、果たして最終回が終わった時に「社会を変える」どんなチームが出来上がるか、今から楽しみでしかたない。

 

フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み

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