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LCC(ピーチ・アビエーション)と新幹線、東京・大阪間の移動にどっちを選ぶべき?

ピーチ・アビエーションPeach Aviation)が成田に進出したのは2013年10月27日。ついに、東京の成田国際空港と大阪の関西国際空港の間をLCCが架橋した形だ。これまで新幹線か夜行バスを使って両区間を行き来することが多かったけど、第三の選択肢を考えられるようになったわけだ。

 

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これは交通手段として優れているかを体験・検証しておかなければならん。価格、時間、利便性の3点で、どの交通手段が優れているかを比較してみた。

価格:1万円弱 VS 1万4000円 

今回12月25日(水)の朝9時5分に成田を経つLCCを予約した。出発の2日前に慌てて予約したこともあり、通常の料金よりも高く、諸経費なども入れて7000円強掛かった。それでも25日周辺の日程はこの日が最安値で、それ以外だと数千円アップになっていた。

5日くらい前に見た時は5000円強だったので、ちょっと損をした気分。LCCの予約は早ければ早いほどよいという当たり前の教訓を得る。

最寄り駅から飛行機が発着する成田第一ターミナルまで、電車やバスを使うと1500円以上掛かる。今回は日本橋を経由して都営浅草線の特別快速に乗ってみたのだが、トータルの料金は1500円程度だった。

関西空港に降り立ってから南海電車を使ってなんばまで行き、そこから最寄りの駅に向かう。ここは「関空近トクきっぷ」という特別なチケットを980円でゲットできたおかげで、ちょっと安くなった。

それでも東京・大阪両方の空港に行くまでに、2500円ほど交通費が掛かっている。LCCの費用7000円強と合わせて1万円弱が掛かったことになる。新幹線を使った場合、トータルで1万4000円程度を見ておけばよく、価格の面では新幹線より安く、夜行バスより高いという価格感だった。メリットはあまり感じなかった。 

時間:6時間 VS 4時間 

朝9時5分の飛行機に乗るために、6時過ぎに家を出て、8時過ぎに成田第一ターミナルについた。もう1本遅い電車にしても良かったのだけど、備えあれば憂いなしということで。

空港についてからもチケット発行、保安所通過といった手続きがいろいろあるので、結構時間を食ってしまう。今回の場合、飛行機が出る3時間前くらいから移動を始めないといけない。

1時間半のフライト後、関空に着いた。関空から実家までは電車を使って移動したのが、1時間半ほど掛かってしまった。

さて、トータルの移動時間を計算しよう。3時間+1時間半+1時間半=6時間。うわあ、1日の4分の1を移動に費やしていたのかよ。ちょっとショックである。新幹線の場合はトータル4時間以内で移動がすべて完了するので、正味2時間程度をロスしていることになる。

利便性 細切れ時間 VS 密度の濃いまとまった時間 

電車、飛行機での細切れの移動時間を合わせると、トータル4時間ほど自由な時間があって、本を2冊読むことができた。これは良いね。移動時間の多くは朝、かつ平日だったので、電車では運良く座ることができたけど、座れなかった場合は本を集中して読むことはできなかっただろうなあ。

新幹線の場合だと東京・大阪間の2時間半をまるまる自由に使えるので、細切れ時間に比べると、もっとうまく時間を有効活用できる。

総評 

自分の場合、新幹線の方が圧倒的に良い! でもLCCがダメというわけではなく、価格と時間と利便性を比べた際に、新幹線の方が良いなと思っただけ。夜行バスならコストを落とせるし、新幹線ならコストは掛かるけど利便性の面で最強。LCCは中間のメリットという感じだ。

 

間違いだらけのLCC選び

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