事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

リーダーは伝わるまで話そう、メンバーは納得するまで聞き返そう

上のレイヤーの役職になればなるほど、立ち向かうべき仕事の課題は大きく、複雑で、抽象的なものになる。それを手を動かせるプランレベルに落とし込んで、行動するのがメンバーの仕事だ。ただ、メンバーの立場からすると、そういった上の役職の人から降りてくる課題や指示は、かなりあいまいである場合が多い。

手を動かす側としては、指示が具体的であればあるほど手を動かしやすくなるし、意図が明確であればあるほど、良いアウトプットとなる確率は単純に上がる。

お互いの意図や考え、完成のイメージが事前に共有することが何より大切だということだ。この意識や思考のすり合わせがなければ、結局アウトプットのイメージはずれ、作る側もレビューする側も無駄な工数を掛けることになりがちだ。このズレをなくし。お互いがハッピーにアウトプットを出せるにはどうすればいいか。

 

リーダーだからこそ詳細を伝える、メンバーだからこそ聞き倒す

リーダー、メンバーという2つの異なる立場で、それぞれが歩み寄る必要があるというのが、自分の考えだ。 

リーダーは意図や考えをきちんとメンバーに説明しないといけない。こちらが求めるアウトプットをメンバーにきちんと出してもらうためだ。忙しくてなかなか伝えることができないという気持ちも分からなくもないが、それとは関係なく意図をこれでもかと伝えてあげよう。

メンバーは「リーダーがすべて教えてくれる」と口を開けて待っていてはいけない。ひと通り説明を受けて分からなかった点は何度も聞き返し、あいまいな情報はすべて具体的に、詳細に把握していこう。

労力が掛かるではなく、ヒアリング能力を高めるとでもとらえておけば、仕事のスキルアップにもつながるのではないだろうか。とにかく聞いて、聞いて、聞きまくるくらいがちょうど良い。 

リーダーの立場からすると、きちんと自分の頭で考えた上で何度も質問や確認をしてくれるメンバーは、それだけで信頼度が高まる。こちらからケアをする前に、当事者意識を持って自発的に仕事に取り掛かってくれていると感じることができるからだ。

また、質問してくれたら解答をする。その中でディスカッションが起こり、思ってもみないアウトプットの形が見えてくることだってありうる。こういった相互作用がチームの中で自然と起こるのが理想型だろう。

リーダーは徹底的に伝える、メンバーは徹底的に聞く。あなたが強くなれば、このような関係性は深まり、チームはもっと強くなる。

自分の考えを「伝える力」の授業

自分の考えを「伝える力」の授業