成功体験にすがりつき、ゼロベースで考えることを放棄していませんか?
過去に成功体験を積み重ねてきた時ほど、その成功体験は次の仕事では通じないという前提があると良いんじゃないかなというお話。
とかく自分の場合、過去の成功体験を捨て去ることが難しいと感じる。だって、成功したんだから、そのノウハウを次も使いたいと思うじゃない。
けど、そういう思考に陥った段階で、ゼロベースで考えることを放棄していることと同義になる。前にやったやり方を踏襲すればいいやという結論は安易でインスタント、かつ圧倒的に楽な考え方なんだけど、もしそうなっていたら必死でブレーキを踏むべきなんだ。
「前はこうだったから」という言い回しで周囲を巻き込むのは難しい。その体験をともにした人なら通じるかもしれないが、そもそも体験を共にしていない畑違いの人と仕事をする場合は、その常套句はまったく意味をなさなくなる。
真意が通じないだけならまだマシかもしれない。「あ、この人の考えは古いな」とか「この人は考えることを辞めてしまっているのだな」といった印象をもし周囲に持たれたら、その時点でチームでの仕事の成功は一気に遠のく。
新たに直面する課題をゼロベースで考えない。そんな習慣が一度でも身についてしまうと、それはなかなか拭い去れない。ゼロベースで考えないということは、新しいアウトプットの可能性を自分で遮断しているとも言い換えられる。自分の可能性を自ら否定するような行動はもったいないよね。
過去の成功体験は次の日に風化する。こんな前提を自分の中に組み入れておくだけで、次に同じような仕事に取り組むことになった場合も、「じゃあ別のやり方で今まで以上に成果を出せないか」と工夫できるはずだし、今までよりも良質なアウトプットを生み出すことにつながってくる。
成功体験はとても大事だ。それにすがって考えることを辞めるなと自分に言い聞かせたい。その悪しき習慣はまぎれもなく、自分の成長機会を損失させているのだから。
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