事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

200〜300回は取材をしてきたけど、取材を受けたのは初めてだったよ

これまで仕事を通じて200〜300回はインタビューを実施した。それこそ現場のメンバーからリーダー、上場企業の社長、はたまたバイスプレジデント級の外国人まで(ただし通訳付きね)、たくさんの回数を重ねてきた。これまでずっとやってきた取材を、まさか自分以外のプロフェッショナルから受けることになるとは……。

 とある雑誌の特集企画にたまたま合致するキャリアがあり、光栄にも媒体の編集者の方にお声がけをいただいた。実はこの方には過去取材をさせていただいたことがあり、その後も広告企画などでご一緒させていただいている。ご縁を感じたし、自分ならこの特集企画のテーマに応えられると思って、引き受けさせていただいた。

取材は水物で、いくら準備してもしすぎることはない。準備をもとにした仮説以上の応えを引き出すことができれば、インタビュワーとしては成功だ。そのためにあれやこれやと手を変え品を変え、さまざまな質問をしながら、インタビュイーを解きほぐし、話しやすい雰囲気を作っていく。 

インタビュワーの気持ちはこれまでの経験から痛いほど分かるため、いただいた質問に対しては具体的に、的を射た回答をしようと常に心掛けた。しゃべりすぎてはいけないし、話題から激しく脱線するような話の運び方をしてはいけない。受け答えをしながら意外と冷静に別のことを考えている自分がいた。

そしてインタビューを受けるのは楽しく、知的好奇心を掻き立てられる。自分が思ってもみなかった言葉を発したり、話をしているうちに頭が整理されて、新しい着想を得たりといったことがインタビュー中にはたびたび起こる。記事にしていただくことと同じくらい実りのある瞬間だと実感するし、自分がインタビュワーになる時は裏方に徹してその人のいいところを引き出さなければいけないな、などと感じていた。

取材後の写真撮影もついつい編集者としてのディレクションのクセが出る。写真撮影いただく場所から遮蔽物をどかしたり、よりよく写真に収まるような構図を考えてしまう。職業病とも言えるかもしれないが、まあ仕方ない。

果たしてどんな記事ができあがるのか、仕上がりが楽しみで仕方ない。

取材を受けたのはこちらの雑誌↓

Content&Publishing 編集会議 2014年秋号

Content&Publishing 編集会議 2014年秋号