事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

第2回 はてなオウンドメディアセミナーに登壇しました

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2015年3月24日は「第2回 はてなオウンドメディアセミナー」に登壇させていただきました。ライフネット生命保険の岩田慎一さん、デサントの加勇田雄介さん、ジャーナリストの藤代裕之さんを交えて、プレゼンテーションにパネルディスカッション、「自社メディア」の可能性について多方向から考える時間になったと思います。

business.hatenastaff.com

セミナーレポートはこちら↓

careerhack.en-japan.com

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参加いただいた方のブログなど

tanaka.hatenablog.com

はてなオウンドメディアセミナーに参加して感じた「PV以外の価値」 

オウンドメディア、自社メディアの指標として誰もが最初に思いつくのが「ページビュー(PV)」だと思います。メディアがどれだけ大きくなったか、1記事当たりどれくらい読まれたか、どれくらい広告表示に変換できるか──など、PVはある一定の成果を測るのには有効な指標です。

ですが、PVだけでメディアの影響力は測れるものではないとも思っています。今回登壇した3社はいずれも「単純なPV増加」を目指していないという点が共通していました。

例えばライフネットジャーナルオンラインさんは「滞在時間」や「ユニークユーザー」、デザインさんは「商品販売にかかわる主要なプレイヤー3人の閲覧」、サイボウズ式は「自社のブランド構築と定性的な効果」といったように、運営側の目的が異なれば、当然測定する対象も異なってくるわけです。

また、「自社メディア」という施策を展開し始めると、どうしても、そのメディア内での成果を最大化したくなりがちです。ですが、マーケティングは経営の課題やそれにひもづくコミュニケーション戦略によって構築されるものです。課題を解決できるマーケティング手法がたまたま自社メディアというケースもあるかもしれませんが、自社メディアの拡充だけに目を向けるのは少し近視眼的だと感じていました。

ほかの2社の話を伺っていると、いい意味で「自社メディア」だけで完結しないマーケティングを実践されているようでしたし、自分たちもそうありたいと思い続けています。いわば「自社メディアという枠を超えて、目的を達成するための方法をゼロベースで考えること」をされている事業会社こそが、自社メディアという1つのツールを使いこなしているように感じるのです。

そういう意味では、自社メディアを運営する人こそ「自社メディアだけにとどまらない大きな視点で、マーケティングを考えていくことが一層求められる」と感じます。いやはや、とても壮大で難しいミッションですが、そこにチャレンジする価値は大いにあると感じるところです。

サイボウズ式のメディア運営のまとめ記事もどうぞ↓

オウンドメディアは一体何の役に立つのか? 「サイボウズ式」に学ぶ成熟市場におけるPR手法 (1/3):MarkeZine(マーケジン)

オウンドメディアは「伝える」と同時に「聞く」場でもある。「サイボウズ式」誕生秘話と現在の編集体制を大公開! (1/3):MarkeZine(マーケジン)

 

オウンドメディアについて考える時に読んだもの

 

インターネット的 (PHP文庫)

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