事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

思考の言語化から逃れられないマーケターなら、Google音声入力は必ず味方になってくれるはず

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マーケッターがプロモーションを考え、実行する時に逃れられないのが、企画やコンテンツを作ること。それを媒介するのは言葉である。

企画を作るのに言葉を使うし、実際に作った企画を形にしていくまでに何度も文章を書き上げていく。Webコンテンツに関する企画であれば、言葉の重要性が一段と増すことは想像に難くない。

マーケッターは常に言葉とともに仕事にする。マーケティングコミュニケーションの仕事をしたことがある人なら誰でも、その事実に何度も向き合うはずだ。

思考と文字化を極限まで近づけたい人が外せない「音声入力」

ここで重要なのが、思考したことをなるべくそのまま文字に残せるようにすること。個人的に、頭にうかんだ言葉をなるべくそのまま文字におとせるようなツールや方法を模索してきた。

テキストエディタやキーボードへのこだわりはもちろん、毎日書くことを通じて思考を文字にすることを幾度となく繰り返してきた。

「ゼロ秒思考とその実践」は、思考と言語化を直接つなぐいい訓練だと感じていたが、やっぱり文字を書くという行為を挟む分、厳密には「ゼロ秒」で思考の言語化はできない。もっと脳内とアウトプットの文字を直接つなぐ解決策が欲しいと思っていた。

唯一無二の答えはないが、常に最適解が何かは模索しておきたい。こうした試行錯誤の中で、今までにない新しいやり方に出会うことができた。Google音声入力ツールの活用である。

という加藤貞顕さんのツイートを見て、早速使ってみたところ、極めてこの感想通りになった。

キーボード入力、フリック入力に比べて圧倒的に敷居が低い。だってしゃべるだけだもん

とにかく簡単なのである。スマートフォンに向かってしゃべるだけで、文章ができてしまうのだ。

これまでブログなどの記事を書く場合は、キーボードかスマートフォンのフリック操作に頼らざるを得なかった。物理的な操作を介することは、頭に思い浮かんだことをそのまま文字として残す理想からどうしてもかけ離れてしまう。

考えた言葉を文字化する際の数秒のタイムラグの間にも思考が進んでしまい、思っていたことと別のアウトプットができあがってしまうことが、これまでの経験から少なくないと感じるからだ。

だが、音声入力ツールはしゃべったことが本当にそのまま文章になる。思い浮かんだことがそのままトレースされるこの感覚は、一度味わうと物理的な文字入力とはまったく異なるものであると教えてくれる。

当然、書くことに対する敷居はぐっと下がる。筆不精などなんのその。記事やブログをゼロから作る場合のスピード感は、キーボード入力よりも、フリック操作をはるかに凌駕する(あくまで個人の体感値であることを付け加えておく)。

音声入力は、率直に仕事レベルでも使える場面がありそうだ。例えば文字起こしとか、これでいいんじゃないかレベル。記事録だって書けてしまいそう。少なくとも、要旨をまとめるくらいなら、圧倒的に早い。文字を仕事にしている人は、音声入力ツールの使い方を探求すると、きっと生産性は高まっていくはずだ。

文字の変換精度はまずまず

言葉の変換精度は完璧とはいえないが、概ね期待通りの変換をしてくれる。あくまでも話し言葉を文字に落とし込めるぐらいのレベル感である。

ただ、音声入力した文章を編集する労力さえいとわなければ、十分に使用に耐えうる。

音声入力ツールを使うことで、話し言葉をいかに論理的に伝えることを事前に頭で考え、言葉で発することを意識するようになった。ブログは特にその訓練がしやすい。記事という明確なアウトプットをイメージしながら、構成を考えたことをしゃべれば、そのまま記事になってしまうからだ。

事実、この記事は音声入力を使って書いている。いや、話していると言ったほうが近い。「Google音声入力ツール」でアウトラインを作り、パソコンもしくはスマートフォンを使って細部の編集を実施した後、公開している。まったく不自由なく ブログが完成してしまうから、驚きとしかいいようがない。

言葉を仕事にするマーケッターなら、音声入力ツールは活用できるようになっておいて損はない。

人生の教科書 情報編集力をつける国語 (ちくま文庫)

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