キャリアに正解も最適解もない。変わることを前提に変化を受け入れ、楽しむしかない
いつになっても、正しいキャリアなんて存在しないし、迷いも生じ続ける。おそらく40歳になっても、50歳、60歳と年を経てもそれは同じなんだろう。
社会人歴10年目、あらためてDecadeとしてこれまでの仕事や知らぬ間に築いてきたキャリアを振り返ってみた。10年前の自分に問いかけたところで、このキャリアを想像できたはずはない。
キャリアというものは、絶えず変化し続ける。変化を前提として変わることを恐れないこと、過去の成功体験をたやすく捨てて次のステージに行くとする勇気を持つことこそが重要だ。
一方で、変わらないものもある。仕事の軸だ。メディアでの編集記者に始まり、企業での製品のマーケティング・コミュニケーション、会社全体のブランディングと仕事の幅は広がった。
生活者とメディア(もしくは企業)に文脈の橋をかけるコミュニケーションの仕事をし続けている点だけは、この10年間でまったくブレていない。ブラすつもりもないし、これを仕事にし続けていければ、個人的にとても幸せだと思う。
おもしろくて新しい仕事にありつくために大切にしていることがある。目の前の仕事をていねいに取り組み、取りこぼしを一切しないということだ。
自分のやりたい仕事が任されるまでには、会社としてすべきことをしっかりとやる必要がある。しっかり仕事ができる人には、おもしろくて新しい仕事が舞い込む。
たとえそれが自分の望む仕事とは違っても、その仕事に面白さを見出すようにする。そのために、考える、考える、ひたすら考える、そして結果を出す。
それをひたすら繰り返してたおかげで、今は面白い仕事ができているし、仕事もしやすい。10年前には描けなかったキャリアも、いまはただただ納得できている。
変わらない確固たる軸は持ちながら、周囲の求める環境に応じて、自分自身は柔軟に変わり続けていく。この基本姿勢ができていれば、キャリアに関する迷いもいくぶん薄れていくはずだ。
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