リバウンドしない「整理術」入門を実践してみた
最近雑誌をまったく買わなくなって久しいのですが、とある人とお会いする中でお勧めされ、勢いで購入してしまいました。『THE21 2010年11月号 リバウンドしない「整理術」入門』です。ちょうど現編集部で担当している仕事とテーマが近いこともあり、すきま時間を使ってちょこちょこと読み、すぐにできそうなことを今日の仕事で実践してみました。実際にやったことと、その感想をまとめてみます。
スキマ時間を有効に使う
目下の課題として「iPhone見過ぎ症候群」がありました。ヒマがあれば常にiPhoneを手に取り、TwitterやFacebookなどを見てしまう始末。その瞬間は時間がつぶせていいのですが、振り返ると骨肉になったと実感できるものがあまりなかったり……。もしかしたら結構機会損失をしているのでは、と危機感を覚えていました。
同雑誌では、経営コンサルタントの小宮一慶さんが「スキマ時間でやることを最初にリスト化する」ことの効用を述べています。(1)「自由な時間」を探して仕事を割り当てる、(2)やる気が低い時間でもできる仕事はある——という2つが腹に落ちたので、早速、
ことを徹底してみました。すると仕事のメリハリがきちんと付き、集中力が高い時間と低い時間で着手する仕事を変えたり、だらだらと情報をクローリングするといった無駄をなくすことができたようです。仕事の優先順位を付け、モチベーションが低い時でもできる「仕事」を可視化し、なるべく無駄な時間を過ごさないようにするというやり方は、業務の効率性をアップさせることに寄与しそうです。
気を散らす要因を排除する
最近、デスク周りや家が散らかり、片付けが全然できていない状況が続いていました。こういった状態は何かと集中力を散漫にします。また常にオンラインで仕事をしていると、さまざまな誘惑に駆られます。仕事に全然関係のないWebサイトをブラウジングしたり、意味もなくTwitterを見たり。集中できる環境を意識的に作らないと、結果的に業務効率が著しく低下してしまいます。
日本初のかたづけ士と紹介されている小松易氏の見出しは「整理と整頓の使い分けが片付けの好循環を生む」「デスクは作業する場であり、モノを置く場ではない」です。まさに今自分がやらなければならないことを激しく指摘されたようになり、慌てて種々の片付けを実行してみました。
- 机周りをきれいにする。ため込んでいた資料は思い切って捨てる(経験則上、95%の資料は見返すことがない)
- デスクトップ上もきれいに掃除。使っていないアイコンは削除、ファイルは自社のファイルサーバに移動
- 届いた紙のプレスリリースで必要のないものはその日にごみ箱へ、記事で使用する画像データもアップデート後に即座に削除
- メッセンジャーやメール、Twitterをチェックする時間を決める
今日具体的にやったのはこんなところ。これだけでも、だいぶん集中力が持続しました。60〜120分をめやすに1つの仕事に取り組めたと思います。また余分な雑音や視界をさえぎる邪魔な物体がなくなり、集中する環境を整えることができました。
ちょっとした工夫で、作業効率が少しでも改善するのだと実感した次第です。毎日少しずつ実践できるノウハウとして、今後も継続して取り組んでいきたいと思います。
Another View
冒頭で雑誌を久々に購入したことを書きましたが、雑誌もまだまだ捨てたもんじゃないです。1つのテーマについてさまざまな切り口の記事をパッケージングしたのが雑誌ですが、自分が興味・関心を持っていなかったテーマまで知ることができるのは、以外に有益なものです。
通常Webばかりに頼っていると、能動的に情報を取りに行く力が培われる半面、必要がないと判断した情報を吸収する機会がなくなってしまいます。今回「THE 21」を購入したことで、自分が思いもよらなかったノウハウを得ることができました。
「情報にお金を払う」ことも捨てたもんじゃありませんね。