事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

みなかみがもたらす至福の時間――吹割の滝、みちのく、宝川温泉

 

2011年8月20日(土)。

 

2週間前の記憶も鮮明なまま、再び行ってきました群馬県はみなかみ、川遊びです。「川うぃーね!」です。天気はあいにくの雨でしたが、そんな空模様もどこ吹く風。大自然に身を置き、おおいに遊び、最高のリフレッシュをしてきたのでした。今回は川遊び以外にも幾つか有名スポットに訪れたので、時系列に旅の記録を残していきます(2日目の日記はこちら『20メートルの直滑降にキャニオニングの真髄を見た――FOX CANYON、湯テルメ谷川  99』)

Midori

まずは「吹割の滝」。東洋のナイアガラと称する日本生粋の自然の滝。少々の山登りをすると、山道の端々で滝を見下ろすスポットに出くわします。山道を降りるにつれて、滝の落ちる音が臨場感を増します。標高を下がっていくにつれて高まるテンション。この演出は「にくい」。滝に行くまでの岩肌に駆け巡る湧き水、パーキングで購入した「アイコ」という名のトマトを天然水で洗い、食べる。また食べる。格別以外の何と言う言葉が出てきましょうか。

Aiko

小雨降りしきる中、流量を増した川の力強い流れに自然の畏敬を感じつつ、着きました、東洋のナイアガラ。白い糸を引くように落ち続ける水の群。それとともに美しいしぶきが頬をぬらし、肌寒さを感じるほど。そんな環境の中で落ちる滝を見ているだけで、邪念や余計な考えは空に雲散霧消してしまうかのような感覚になってしまいます。もしかしたらマイナスイオンのせい? とにもかくにも、川遊びをする前のスポットで、早くも浄化されたような気持ちになり、体が覚醒していく感じがしました。

Iwahada

その後、荷物を置きに「民宿 みちのく」へ。みなかみへの来訪は通算3回目になるのですが、宿のクオリティ、ご飯の多彩さ、トイレやお風呂のきれいさは随一です。特にご飯、野菜をふんだんに使ったメニューが10品目くらい出てきました。最近大食漢を自負している私ですが、さすがにこの量は食べ切れないほど。山の幸に舌鼓を打ちながら、1つ1つの料理を味わいつくしました。

Ryouri

キャニオニング以外はノープランで敢行した今回の旅。ぱらぱらと情報誌やビラに目をやり、目に止まったのが「宝川温泉汪泉閣」。まあ入ったんですよ、そして感想は「何? 何やこれ!?」――。とにかく温泉に行くまでの回路が宝物や太鼓、テキ屋の景品、男鹿半島のお土産?などで埋め尽くされ、異様な空間になっているんです。また温泉に行くまでに6匹の野生の熊に出くわします(もちろんオリの中に入っておりますが)。言葉では到底表現できないくらいの壮大さと歴史を感じます。

Takaragawaonsen

番台の方に聞くところによると、江戸時代から続く温泉であり、通路を埋め尽くす骨董品の数々は、みなかみにダムを作る際に立ち退かないといけなくなった民家から、数々の物品を安値でもらいうけたとのこと。ダムができるにつれ、物品が増えてしまったのだとか。その空間はさながら、千と千尋の神隠しの世界をそのまま投影したかのよう。ああ、今でも不思議な感覚が頭について離れない。ああ、不思議、摩訶不思議なり。

Takaragawa

そして肝心の温泉はというと、まずは圧倒的な空間の広さに打ちのめされてしまいます。50~200畳の温泉が4つあり、端から端まで泳いでいけそうなくらいの広大な温泉。その横には川が面しており、川面のゆらめきと新緑のゆらぎを常に堪能できるというこのぜいたくさ。28年と数カ月の人生の中で確実に1位の温泉です。温泉と温泉を行き来するのに桟橋をわたらないといけないなんて、ロマンチックすぎる。しかもこの温泉、混浴です(といっても女性専用の温泉もあるので、女性の方もご心配なく)。というわけで、大いに羽をのばすことができたのでした。

 

これが今回のみなかみの旅の1日目のスケジュールでした。川遊びをしていないのに、この圧倒的な充実感。群馬県のポテンシャル、高すぎます。1日目だけでも充実しすぎていたのですが、水遊びをした2日目もそれに負けず劣らず。その詳細は次の日記で明らかにします。