事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

「何でも屋」からの脱皮

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2011年8月25日(木)。

自分の得意技はコンテンツディレクションなのですが、これが強みになると明確に意識できたのは、今の会社で働き始めてからです。環境を変え、自分のアビリティを客観的に評価してもらう機会が増えたことで、そのことを自覚できるようになりました。

ただ、それだけを追求するつもりはありません。Webの企画職は本当に求められる能力、スキルが幅広い。一言で言うと「Webにかかわるすべてのこと」の引き出しを持っておく必要があり、求められた段階でそれを素早く応用できるくらいのレベルにならないと、市場価値は上がっていかないのでしょう。

言葉を変えると「何でも屋」となってしまうのかもしれません。でも、Webの企画職を続けていく上でそれは避けられない。コンテンツ、プロモーション、ユーザーサポート、デザイン、インフォメーション・アーキテクチャなどのトピックに対して、常に学び、アウトプットを積み重ねていくこと。これはWeb企画職にとって前提条件でしかないのだなと理解するようになりました。

当然、すべての項目でプロフェッショナルレベルになるのは不可能です。だからこそ、階段を1歩ずつ登っていくかのように、1つ1つ消化していくことが求められるのでしょう。私がロールモデルの一人としているWebアナリストの清水誠さんはIA、CMSSEOアクセス解析と仕事の幅を広め、専門分野を1つずつ増やしていくことで、Webの改善に携わる多数の専門性を兼ね備えていらっしゃいます。

自分の場合も、単に「何でも屋」になるのではなく、専門分野を1つずつ増やしていくスタンスで仕事に臨んでいます。目下の目標はアクセス解析の専門性を身につけること。コンテンツディレクションと相性が良いことに加え、数値やトレンド、比較から改善点を分析する視点はどの仕事でも大切です。生み出したコンテンツをどのようにユーザーに届けるか、その上でどう改善すればよりコンテンツが届くようになるのかまでを、数値や分析結果に基づいて判断、実行できるようになれば、仕事のレベルも1段階上がることができると確信しています。

目下、アクセス解析をどう仕事に結びつけていくかを模索しています。まったくの門外漢なので、分からないことだらけ。いまだに解析ツールを隅々まで使いこなすには程遠いレベルですが、自分の目指す姿に向かって突き進むことは単純に楽しい。次の専門性の獲得を虎視眈々と狙いながら、毎日1歩ずつ前進していきます。