事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

アクセス解析を仕事にする日。4大指標、集客分析、3つの解析視点を学ぶ

業務の一環でアクセス解析に携わることになりました。ここ1~2年くらい消えなかった「アクセス解析の仕事に従事したい」という思い。それを実らせることができそうなステージにようやく立てたのだと思うと、込み上げてくるものがあります。自分の思いを諦めずに発信し続けることで近づいてきたこのチャンス、絶対モノにします。今のアクセス解析のレベルでは、業務で使い物にはならないのは目に見えているので、日々インプットとアウトプットを繰り返していきます。

 今は、Web解析ツールの特性や使い方を習得していく段階。そこで衣袋宏美さんがご登壇した「アクセス解析のスペシャリストに学ぶUrchin7活用法~Google アナリティクスとUrchin7~」セミナーに参加してみました。GoogleアナリティクスとUrchinはともにGoogleが関連するアクセス解析ツールですが、その特性や使い方は似て非なるもの。セミナーの内容を振り返りながら、理解した内容をブログに残しておきます。

GoogleアナリティクスとUrchinの目的の違い

まずはGoogleアナリティクスとUrchinをどう使うか。前者はWebビーコン型で、マーケティングの投資対効果を最大化する目的で使うもの。後者はサーバログ型で、元々はインフラの負荷を調査する目的で作られたものです。そのため、ロボットのアクセスをカウントしない/するという違いがあり、両ツールで同じWebを解析すると、得られる数値が異なります。

そこで必要になるのが、「数値1つ1つに一喜一憂するのではなく、あくまでもアクセスの原因と結果、傾向をつかむため」にアクセス解析をするというスタンスです。ページビューやユニークユーザー数の増減ではなく、目的を達成するためにWebサイトが正しく機能しているか、していなければどこに改善点があるのかを見つけ出すために、アクセス解析ツールを使う必要があるのだと理解しました。

4大指標

アクセス解析を始めるにあたり、(1)ページビュー、(2)訪問回数(セッション)、(3)訪問者数(ユニークユーザー)、(4)滞在時間という4つの指標を定期的に確認することから始めるといいそうです。これらをセグメントで区切り、過去のデータなどと比較することで、現状のWebサイトのトレンドがつかめます。これまでは4つの指標の増減を把握することしかできていませんでしたが、傾向をつかむことで、今Webサイトに何が起こっていて、どこを改善すればコンバージョン率が上がり、目的を達成できるかを意識し続けないといけません。 

集客分析

 ユーザーの訪問のきっかけは何なのか、それはリファラ参照元)から分かります。そして参照元なし、検索エンジン、その他参照元からどれくらいユーザーが訪れるかを把握し、それをさらに細かく見ていくのです。Googleアナリティクス、Urchinの双方とも、分析項目の左側にボタンがあり、それをクリックすると、その分析結果の詳細項目をドリルダウンして確認できるようになっています。数値の増減や特殊な傾向が見られた場合は、「その原因は何?」と考え、詳細をたどっていく癖をつけるといいのでしょう。 

3つのデータ解析視点

 アクセス解析の視点として衣袋さんが提唱するのが「TBS」です。これはデータの(1)推移(トレンド)、(2)目標との比較(ベンチマーク)、(3)分類(セグメント化)を見ることで、正しい解析ができるという考え方です。自分の場合は解析するサイトの目的、目標を定めること、それを詳しく見るため流入方法やユーザー層などのセグメントに区切ってデータを見ることができていません。喫緊の課題は、この2つの視点を解析に取り入れることです。

今はまだ基礎を学んでいる段階ですが、アクセス解析はWebを仕事にしていく上で絶対に習得しておきたい専門分野。なぜなら、Webサイトやブログは作りっぱなしで終わるものではなく、常に更新と改善、最適化を繰り返すことで、収益を最大化させることができるからです。勘や思い込みではなく、数値に基づいた客観的な分析ができて始めて、Webでビジネスに貢献できるようになります。

毎日ブログを書き始めてからすっかりなりを潜めていたWeb解析、アクセス解析のトピックをようやく書くことができました。昔のブログ『「個客とIAとアクセス解析」で得た7つの気付き』やWeb解析タグ「'Google Analytics Practice'」を読み返すと、当時の解析に対するモチベーションが沸き上がってきます。アクセス解析を仕事にするためのこのチャンス、絶対につかんでやります。