自分で考えて導き出した成果とプロセスは風化しない
これまではマネジャーの意見を取り入れながら形作ってきたアウトプットでしたが、今日は自分の思考と提案でアウトプットをすることができました。いつもならまずはアウトプットをして、それをチームで叩いて完成形を作っていたのですが、自分だけの力で完成形に持っていくことができました。これは大きな前進です。
作ったのはランディングページのワイヤーフレーム。最初の30分は紙に思考を書き落とすことに没頭し、おぼろげながら形になったものを、Excelで清書するというプロセスでした。既にキーメッセージとキービジュアル、コンテンツの方向性を決めておき、ランディングページの意図と狙いを言葉に落とし込んだ上で、すべてのコンテンツやレイアウトに意味とつながりを持たせるようにしました。自分の頭で考え抜いたことが奏功し、ロジックもきちんと立てられました。
過去3カ月、これができませんでした。かすかなアイデアを頼りに、Excel上で言葉とレイアウトをこねくり回したアウトプットがほとんどを占めており、付け焼刃の成果物でしかなかったことは重々承知です。だからこそ、失敗やうまくいかなかった部分を振り返り、なぜうまくいかなかったかを考え、次はそこをすっと乗り越えるように準備を怠りませんでした。
自分の振り返りとともに、勉強によるインプットも増やしました。デザインや発注に関する書籍を幾つか読み、デザインやワイヤーフレームの制作に必要とされる要素や考え方を、積極的に吸収していきました。これまでのように、1冊の本を隈なく読むことはもうやめました。アウトプットするために欠けている部分は何かを考え、問題を解決できる情報のみを、短いスピードで取り入れていくようにしたことで、スピードが格段に上がりました。
そして、実践と思考を通じて得たノウハウは、頭の中に今も残っています。つまり、次の仕事でも同じようにアウトプットが出せるという再現性が身についたということです。これが、自分で考えて、足りないものを集め、最善のアウトプットを出していく工程だと理解できました。思考と実際に手を動かしたプロセスは、おおよそ以下の通り。
- アウトプットの全体像をイメージする
- ⇒どんな目的を達成したいか、数値的な目標は何かを考える
- ⇒対象とするユーザーを浮かべ、そのユーザーの課題を解決できるワンメッセージ、ワンビジュアルを考える
- ⇒発注側にプロジェクトの背景やアウトプットの意味が伝わるように、ポイントをまとめる
- ⇒完成したものを見て、足りていない情報を考える
- ⇒本などのコンテンツを頼りに、足りないものをあぶり出す
- ⇒アウトプットのイメージを最終型にする
- ⇒Excelに描画する。
これは自分が考えて出した1つの筋道であり、応用が効きます。自分で考えることを強く意識して、自分なりの思考を言葉に落とし込む経験ができました。ようやくコツがつかめたとともに、仕事に厚みが出てきました。この思考の仕方を忘れずに、アウトプットをし続けていきます。