事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

続・捨てる力

193

2011年11月23日(水)。

捨てるとは、余計な選択肢をなくすための思考を伴い、結果として行動を早めるものである。

いらないもの、使わないものを残しておくと、部屋が汚くなり、精神上よろしくない。ものを捨てれば部屋の混沌はなくなり、気持ちはスカっと晴れ渡る。読みたい本や調べたい資料をすぐに手に取ることができる。大げさに言えば、モノを捨てる選択をする際に、モノに付随している周辺情報や価値を判断し、もうこの情報は身につけたと思ったものから捨てる。

思考も同じだ。情報がありすぎて混沌としていたり、選択肢が多すぎる場合は、判断材料や余計な思考が入り込むことになり、クリアな結論が導き出せない。情報を選別し、課題を解決するための情報のみを精査することで、解決策が生まれやすくなる。課題解決策はいつだってシンプルな言葉や形に落とし込める。人はいつだって、頭の中で必要な情報以外を捨象している。

捨てる習慣を身につけることは、情報をすばやく選別し、余計なものをそぎ落とす考え方をするということだ。捨てることで、新しいモノや情報を仕入れるスペース(頭の許容量)が広がる。つまり、新たな行動や考え方が導きだされやすい状態を作るということである。

余計なものがなくなれば、整理整頓もしやすくなる。整理整頓とは単に片付けることを指すのではない。情報を引き出しやすいようにカテゴリー化し、ラベルを張るということである。ラベリングによって、情報の出しどころが即座に分かり、思考と行動の際に効力を発揮する。捨てて、整理することで、モノや情報はどんどんシンプルになっていく

捨てて、整理する習慣を身につけてしまえば、頭と心が澄み渡ってくる感覚が得られる。新しい習慣として、2011年中に身につけたいところだ。