事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

ロールモデルと過去の自分を超える時

仕事を客観的に見る視点は、いつになっても持ち続けていたい。会社の中で評価を受けても、それは社内での評価であり、市場価値とは明確に異なる。客観的に自分を評価したい場合は、社外に同年代のロールモデルを作るといい。同じ職種でも、会社が変われば仕事内容や評価も変わる。自分を常に適正評価し続けるモノサシは、いくつあってもいい。

同年代に二人のロールモデルがいる。学生時代に出会った人で、社会人歴は同じ。ともに腰を据えて話したことはなく、軽く面識がある程度だが、当時は「かなわないな」と思ってしまった人たちである。一人はその企業の新卒採用ページに毎年登場しており、もう一人はFacebookでつながっていて近況が分かる。各々、異なるフィールドで明確な結果を出している。負けられないという気持ちが再燃する。

彼らと同じ道のりを歩むつもりはさらさらないが、歩んできた道のりというのはやはり気になる。各々、ビジネスの最前線で勝負をしている。仕事に懸けているという行きざまが伝わってくる。自分を省みると、まだまだだなと思わざるを得ない。

一方で、彼らをうらやむ気持ちはいつの間にか消え失せてしまった。他者に自分を投影してないものねだりをするのではなく、自らの足で立って、体1つで勝負する。そんな覚悟が芽生えたあたりから、人と自分を比較するという視点はどこかに捨てさることができた。何より、今の環境ではやらなければいけないことがたくさんある。ほかのことにかまけている暇が惜しいとさえ感じる。この心境の変化に、数年前の自分を超えた自分がいることに気付かされる。

井の中の蛙にならないように、いつも自分を適正に評価し続けていたい。ロールモデルは、そのための大きな存在になってくれる。