ロールモデルと過去の自分を超える時
同年代に二人のロールモデルがいる。学生時代に出会った人で、社会人歴は同じ。ともに腰を据えて話したことはなく、軽く面識がある程度だが、当時は「かなわないな」と思ってしまった人たちである。一人はその企業の新卒採用ページに毎年登場しており、もう一人はFacebookでつながっていて近況が分かる。各々、異なるフィールドで明確な結果を出している。負けられないという気持ちが再燃する。
彼らと同じ道のりを歩むつもりはさらさらないが、歩んできた道のりというのはやはり気になる。各々、ビジネスの最前線で勝負をしている。仕事に懸けているという行きざまが伝わってくる。自分を省みると、まだまだだなと思わざるを得ない。
一方で、彼らをうらやむ気持ちはいつの間にか消え失せてしまった。他者に自分を投影してないものねだりをするのではなく、自らの足で立って、体1つで勝負する。そんな覚悟が芽生えたあたりから、人と自分を比較するという視点はどこかに捨てさることができた。何より、今の環境ではやらなければいけないことがたくさんある。ほかのことにかまけている暇が惜しいとさえ感じる。この心境の変化に、数年前の自分を超えた自分がいることに気付かされる。
井の中の蛙にならないように、いつも自分を適正に評価し続けていたい。ロールモデルは、そのための大きな存在になってくれる。