事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

コワーキングという働き方を定義する「コワーキングフォーラム関西2011」に参加した

コワーキングフォーラム関西2011

最近良く聞く言葉が「コワーキング」だ。東京ではいくつもコワーキングスペースが生まれ、Web関連の人やフリーランスの方が集まり、仕事をしている。企業に属する人、属さない人を問わず、場所という物理的なスペースに制限を受けずに働ける環境ができつつあるのだろう。毎日同じ環境で仕事をするよりも、さまざまな人と出会う場を通じて、気分を切り替えながら仕事ができそうだ。

関西でもコワーキングが盛り上がり始めている。『コワーキングフォーラム関西2011』に足を運ぶと、コワーキングにかかわる関西エリアの人の盛り上がりが伝わってきた。特徴的だったのは、100名が集まったイベントスペースは講演聴講用、コワーキング用、フリースペースと分かれており、子供が遊べるマットまで置かれていた。会場に来た人が、自分の意思で何をすべきかを選べるようにしている。来場者の属性も女子高校生から年配の方までばらばらだ。「コワーキング」を象徴するイベントで、味気良い。

講演もいくつか聴講し、コワーカーの今を体感することができた。コワーキングを通じて新たな仕事やプロジェクトが始まるというよりは、アイデア出しや本業からの気持ちの切り替えとしてコワーキングスペースを利用している人が多い印象を受けた。またコワーキングは仕事をする場だと思い込んでいたが、保育園と提携して子連れの人にも来てもらえるようにするなど、さまざまな用途で使われていることも分かった。コワーキングによって、ライフスタイルやワークスタイルの良い変化が導かれていることが分かる。

今回のイベントは「コワーキング」をテーマにした日本初の本格的なイベントだという。100名の参加者もすぐに集まったのだが、コワーキングスペース運営者によると、「コワーキングの盛り上がりはこれから」。認知度もまだ一部の層に対する限定的なものであり、すそ野を広げていきたいとしていた。Web業界やフリーランスといった特定の層に加え、ビジネスパーソン全般が足を運ぶような空間になれば、コワーキングという働き方が一層注目を集めるのだろう。

本イベントでは、スポンサーとして「サイボウズLive」のプレゼンをさせていただいた。コワーキングにいそしむ方の情報共有やプロジェクト管理について、サイボウズLiveで応援したいと思っている。「無料で使える」という点に好評をいただいた。サイボウズLiveを通じて、コワーキングで生まれたプロジェクトがいくつも成功すると嬉しいな。

明日は「JUSO CoWorking」と「カフーツ~コワーキング@神戸」を訪れる。実際のコワーキングスペースを体感することで、また違った印象が見えてくるの違いない。コワーキングによって新たな働き方や社会的な価値がどう生まれていくか、引き続き注目したい。