事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

一年の継続・習慣化がもたらした小さな成長

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2011年12月20日(火)。

年の瀬が迫り来る中、2011年の振り返りをやっておきたい。幾つか書きたいことが頭に浮かんでいるので、それを逐一記していこう。昨日は「文房具」をテーマに掲げた。今日は「継続と習慣化」だ。

「継続と習慣化」はこのブログでも何度も言及している2011年の目標だった。怠惰な自分とサヨナラして、自分を律することができるようになりたい。良い習慣が身につけば、生活が変わり、生き方も変わる。いきなり大きく自分を変えることは難しいが、毎日ほんの少しずつ自分を変えていくのは、意外とできてしまう。大事なのは「継続」ということが実感できた1年だった。

では「継続と習慣化」できたものを振り返っていきたい。

日経新聞を読む

お恥ずかしながら、これまでは新聞をほとんど読んでいなかった。一般教養が乏しいことにも後ろめたさを感じていた。これはいけないと思い、日経新聞を購読し始めた。約半年になるが、毎日の通勤時間30分で新聞が読めるようになった。紙面のすべてに目を通すことはなく、1面と企業面、消費面を中心に読む。世の中で今何が起こっているのかを俯瞰して見られるようになり、一般常識も少しは身についた。

日経ビジネスを読む

ビジネスパーソンとしての底上げをしなければならないと思っていた。日経ビジネスは、事実の考察や深い取材があり、情報の質は高いと感じる。自分はWebの世界でずっと仕事をしてきたのだが、Webだけの情報を集めることがいかに視野狭窄を導くかを、日経ビジネスを通じて理解できた。他業界、他職種の仕事や先人の生活習慣を追体験することができるのは大きい。ビジネスの世界で成功している人の習慣や生き方、考え方から学べるものはたくさんある。

ちなみに日経ビジネスは湯船に浸かりながら読むことにしている。シャワーのみの入浴では体の疲れが取れないことが分かってから、湯船を張るようにした。入っている時間を読書の時間にあてれば、一石二鳥である。

部屋の整理整頓

収納する場所を決めることで、部屋の乱雑さが大分なくなった。家の扉を開けた瞬間に腕時計を外し、家の鍵や定期入れと一緒に玄関の決められた場所に置くなど、日常の動作の間でモノを片付ける習性が得られた。部屋がキレイになると、心も軽やかになる。雑然とした部屋では、じっくりと考えたり自分に向き合うことができなくなる。部屋を片付けるという目的が、結果として心の平穏を取り戻す所作となった。

捨てる

モノを貯めずに捨てるようになった。モノを保管しておいても、再び使わなければ意味がない。「いつかは使うかも」と思ったものでも、遠慮せずにどんどん捨てるようになった。部屋がシンプルになり、どこに何があるかがきちんと分かるようになった。モノを捨てることは一種の決断であり、決断力が身についたともいえる。

ブログを毎日書く

これも継続と習慣化が達成できた。毎日考え、アウトプットをする習慣が身についた。毎日続けることで、ブログが積み重なり、自分がその時考えていたことを鮮明に思い出せるようになった。当然書いたブログは1週間に1度読み返して、得たものを取りこぼさないようにする。毎日継続することの大切さは、ブログの執筆によって身にしみることとなった。

姿勢を保つ

ずっと猫背だったが、見た目が良くないことは分かっていた。毎朝電車で新聞を読む時に、腹筋に力を入れて姿勢を良くする意識を働かせる。新聞を読むという動作の中に姿勢を良くするという習慣を取り入れたことで、忘れずに継続できるようになった。姿勢を良く保ち続けることで、体の不調が少しなくなったようにも感じる。

早寝早起きをする

就寝時間を1~2時間前倒しにして、早く起きるようにした。朝の方が仕事や勉強に打ち込みやすく、効率が上がることが分かった。今の会社に入ってから、8時過ぎには会社に着くようにして、始業開始までの1時間弱を準備に当てられている。早く寝ると、同じ睡眠時間でも次の日の目覚めが良くなる。朝の時間は生産性も高まる。これはいい習慣化になったと強く思う。

毎日、1週間ごとに振り返りをする。

今の会社に入ってから、日報と週報を書くようになった。これがいいシステムで、自分が何をアウトプットしてきたかが一目で分かる。振り返りを通じてしか成長は望めないので、これは良い習慣になった。同時にこのブログを書きながら、常に過去の自分と対話をするようにしており、自分の変化を的確に感じられるようになった。

タスクを書き出す

ノートを使ってタスクを書き出すようになった。記憶に頼ることなく、頭を常にからっぽにした状態を作り、考えるための容量を確保しておく。紙に書き出すと一覧性が高まり、どのタスクから手をつければいいかが即座に分かる。あとはそのタスクをひたすら潰していくだけである。タスクは手帳に書き、ざっと振り返られるようにしておく。自分がその日に何をやっていたのかが、簡単に思い出せるようになった。

思い返してみると、これらの「継続と習慣化」が達成できた。9つの習慣は、空気を吸うのと同じく、無意識に実行できるようになった。また常に何か新しい習慣を作ってやろうと考える姿勢が身につき、半年前の自分とは生活・仕事のスタンスが大きく変わった。

来年はどんな習慣を見につけようか。「できないことができるようになる」ことに味をしめると、変わらずにはいられなくなる。もっとストイックに、自分を鍛えていきたい。