事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

書く力というマーケティングの一面

Pos

2012年2月9日(木)。

マーケティングの仕事に携わるようになり、書く力の重要性が身にしみる。特にWebマーケティングでは、コンテンツが人に気付きを与え、行動してもらうための源泉になる。コンテンツは、記事やプレスリリースから、キャッチコピーやソーシャルメディアでつぶやく文言まで、あらゆる表現物を含むものだ。

書く力は一朝一夕では身につかない。今自分がコンテンツを作り出せるのは、最初の会社で4年弱執筆や編集の経験を積んでいるからだ。記事を書くのに才能はいらない。ひたすら書くという練習量と記事の完成度は比例する。当初は記事を書く能力しか得られないことに不安を感じていたが、その下積みが今のマーケティングの仕事に生きている。振り返ってみて初めて分かる産物である。

記事を書くときには、構成を考える。事実をどう配置すれば伝わるかを考え、文章を作る。書くことと考えることを継続し、アウトプットを繰り返す。施策レベルのマーケティングでは、この経験が大いに生きてくる。書くことはそのまま力になる。

次の課題は、いかにシンプルなメッセージで人を動かせるようになるかだ。冗長に書くことは実は簡単。だが、人を動かすためにはシンプルさが不可欠だと思う。より多くのテキストやメッセージ、広告に触れ、どういった言葉で自分が突き動かされたかをつぶさに観察したい。情報過多で常に多様な情報を浴びる中で、心が動かされる要素は何かを検証し、自分のアウトプットにつなげていきたい。

毎日の仕事を通じて、マーケティングというものが少しずつ理解できている。この感覚を忘れずに。