事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

Twitter、Facebook、LINEをどう使い分けているか

ソーシャルネットワークの使い分けが鮮明になってきた。主に使っているのは、相変わらずTwitterFacebook。それ以外のソーシャルネットワークからは足が遠のいている。 

Twitterは情報の拡散とWebへの幾ばくかの貢献が目的。前者は仕事で出した成果物をツイートする。アウトプットのほとんどはWebのコンテンツであるため、Twitterとの相性が良い。

後者は、コンテンツをツイートすることによってコンテンツ自体の価値を高める目的。ソーシャルネットワークで共有された情報に権威付けが行われ、検索エンジンなどで探した時にそのコンテンツが上位表示されることを狙っている。Webコンテンツの多くは無料で体験できるため、良質な情報を得た時にはその恩返しの意味を込めてツイートする。 

Facebookライフログ。その日自分が何をやっていたか、後から振り返られるように、アウトプットを記録している。Facebookに投稿するコンテンツの多くがやはり仕事のアウトプットである。自分がその時何をやっていたかを可視化できる点を重宝している。昔は読んだWebコンテンツを投稿していたのだが、自分のタイムラインだから、自分で作った成果を掲載したいという気持ちが強まった。

TwitterFacebookでプライベートな発言をすることは、ほぼなくなってしまった。上記のシェアで手一杯であること、私的な情報を掲載することに多少の抵抗が出てきたことが原因だ。FacebookTwitterは、気が付けば時間を費やしてしまうツールだ。知人の近況に膝を打つこともある。ただ、投与した時間に対して、心に残るような体験が得られることは多くない。時間は有限だから、より別のことに使っていきたい。

知人とのコミュニケーションや連絡には、LINEやFacebookメッセージをよく使う。メールはここ最近、自分から使うことはほとんどない。メールはもともと手紙を電子化したもの。1対1のやりとりには向いているが、複数人が連絡を取り合うことになると、途端に使い勝手が削がれる。やりとりのたびに受信ボックスを開くインタフェースも非効率だ。情報交換のさまをスレッド形式で閲覧できるグループコミュニケーションツールを体験すると、メールを開く気は失せてしまう。

仕事関連の情報はほぼすべて無料コラボレーションツールサイボウズLive」上で共有している。サイボウズLiveは招待されたメンバーだけでグループを作り、その中で情報共有やプロジェクト管理ができるインターネットサービだ。アクセスすればこれまでの仕事の軌跡がすべて集約されている便利なプラットフォームだ。「あの情報どこにあったっけ?」と無駄な検索をすることもなくなったし、アウトプットまでのやりとりを秩序立てて整理できる。仕事を体系化する上で、この上ない効果をもたらしてくれる。

FacebookTwitterに代表されるオープンなソーシャルネットワークよりも、限られた人と綿密なコミュニケーションができるクローズドなソーシャルネットワークに費やす時間が増えていることは、確かな傾向だ。

 

ソーシャルメディア論: つながりを再設計する

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ハーバード流ソーシャルメディア・プラットフォーム戦略

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