事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

Facebookページがタイムライン化する

2012年3月6日(火)。

Facebookページのタイムライン化が3月30日から始まる。新しい仕様を確認すると、Facebookはユーザー同士のコミュニケーションの活性化を志向しており、マーケティング視点での活用に対する優先順位は下がったように思える。サービスの紹介やコンバージョンへの導線設計がしにくくなり、画像やテキストなどのコンテンツでユーザーを引き付けることがより重要になることがよく分かる仕様変更だ。

1ユーザーとしてFacebookを使い続けている感想としては、やはり知人の投稿に目が行ってしまう。自分のタイムライン上には企業やブランド、商品に関するFacebookページの投稿も流れてくるが、それは目に止まる程度で、それを注意深く見たり読んだりすることはほとんどない。ましてやFacebookページに自らアクセスする行動を取ることはほとんどない。Facebookページに能動的にアクセスするのは、よっぽど好きなブランドや欲しいと思っている商品がある場合に限られる。

Facebookページ運営側からの一方的な情報発信は、既に運営するサービスやブランドのファンになってくれている人には響く。だがファンでない人にはきっと響かない。あまたある企業Facebookページの1投稿として流されてしまうのだろう。

どうすれば能動的にFacebookページに来てもらえるようになるか。1つは一体感を作り出すことだと思う。「企業からの一方的な情報発信ではなく、ユーザー自身がサービスやブランドを企業側と一緒に創り上げていきたい」と思ってもらえるような情報を出していくことが必要だ。サービスであればベータ版を公開し、そこからユーザーの意見を取り入れて改良していく。双方向的なやりとりが改めて必要になってくる。

運営側としては、単にコンテンツを作るだけでなく、Facebookページというコミュニティに集う人にファンになってもらうような働き掛けが一層必要になる。最近になって「コミュニティマネジメント」の必要性をとみに感じるのはそのためだ。

Facebookページのタイムライン化に伴い、コミュニティの活性化というスキルがあらゆる運営側に求められる。答えはまだない。試行錯誤の日々が続きそうだ。