コンテンツ イズ キングの世界が来る? コンテンツ企画のリーチの先を見よう
「伝わる」広報へのヒント?コンテンツ企画からwebと紙メディアの活用まで? ウズウズ知恵の共有シリーズ
- 作者: 中野和貴
- 発売日: 2013/12/08
- メディア: Kindle版
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有益なWebコンテンツは驚くべき勢いを持ってソーシャルメディア上でシェアされる。逆に有益でないコンテンツは驚くほどシェアされずに、コンテンツに付けられたソーシャルボタンのクリックは閑古鳥が鳴く。
「コンテンツ イズ キング(Content is King)」というフレーズがにわかに現実味を帯びてきていると感じるほどだ。コンテンツの作り手にとって、ソーシャルメディアでのシェアを前提としたコンテンツの波及を設計する必要があると感じる。
これまではコンテンツを作っても、それが大手のメディアに掲載されたり、はてなブックマークされたりしないと、多くの読者を獲得することはできなかった。しかし今は、例えば取材したコンテンツを書いた場合、そのインタビュイーがFacebookやTwitterでそのコンテンツを発信することで、その人を中心とした人たちにコンテンツが伝わっていく。
コンテンツを作る際は、読んでもらいたい対象(=ペルソナ)をどう動かすかを常に考えて製作するのだが、今はコンテンツがシェアされた先にいる人達にどうやって関心を持ってもらうかまでを考えなければならない。
必然的に、インタビュイーが属しているコミュニティーにはどんな人がいるのか、どんな情報を欲しているのかといったことまでをきちんと把握しておく必要がある。コンテンツを届けたい対象の先にいる人を見越して、コンテンツを設計していなかければならない。そしてその人達に「良いコンテンツだ」と思ってもらって、周囲の人に勧めてもらえる・シェアしてもらえるようになれば、そのコンテンツは加速度的に広まっていく。
シェアされるコンテンツを作るには、見出しや小見出しの作りこみが求められる。見出しや小見出しのフレーズでいかに読み手を魅了させられるか。そしてそのフレーズをどれだけシェアしてもらえるか。そんなことを考えながらコンテンツを作っている。もちろんコンテンツの質や内容ありきではあるのだけれど、それ以外のテクニカルな部分も注意してコンテンツを作りこむ必要があると感じる。
自分の日々のコンテンツへの接触方法を省みると、ソーシャルメディアで知人がシェアしたコンテンツを思わず見てしまうことが多い。またiPhoneでFacebookやTwitterにアクセスして、どんな情報が流れているかを見る頻度も高い。きっとそういう人はこれからもっと多く現れる。そんな時に滞りなくユーザーに有益なコンテンツを届けることができればと切に願う。