『自分のアタマで考えよう』を読んだーー考えるとは何か、思考を習慣化するには?
「思考のクセをつける」「自分の頭で考える」。2013年の目標の1つに設定したものだ。「考える」ことが弱点だ、という認識があって、2012年に克服ができなかった。
「もっと考えて」と言われることがある。だけど、「考えるって何?」「何をもってして考えたっていうの?」といつも思っていた。「考えること」の大切さは良く説かれるけど、「考える」に対する共通見解ってあんまりないのではないかと思っていた。
自分のアタマで考えよう
そんな中『自分のアタマで考えよう』(ちきりん著)を読んで、「考えること」のヒントがつかめた。定義として自分の頭の中に残しておきたいのは、以下の通り。
- 知識は過去、思考は未来。知識と思考を分離することが大切
- 過去の知識からではなく、目の前にある情報から新しい答えを導き出すこと
- 考えるとは、未来に通用する論点の到達点
情報収集・加工→思考→結論というプロセスの中で、結論と情報収集をつなぐものであり、今まで得た過去の知識(=誰かが言ったこと、考えたこと)を使わずにゼロベースで結論を導き出すこと。これを「自分の頭で考えること」と定義しておきたい。
これを踏まえて、1つ考えてみることにした。2013年の生きるスタンスの1つとして「モノを持たない生活」を続けていきたいと思っている。ではなぜ、その生活を目指すのか?
保有しているモノの多くは使わないから
過去の経験から、家にたくさんのモノを保有していても、よく使うもの、使っているモノはその中の一部でしかないことに気づいた。衣服や書籍をたくさん捨ててきた経験から、「本当に使うもの」「残しておきたいもの」は一握りしかない。
経験則になるが、人生において「使いつづけるモノ」と「一度にモノを使える許容量」は限られている。使うモノを大切にして、使わないモノは極力なくしたい。まとめると、自分の場合、モノを保有することの多くが無駄につながっているから。
片付け・整理に時間を取られるのが嫌だから
モノが多いと部屋が雑然とする。決められた場所にモノを置けなくなり、住環境が乱れてしまう。住環境の乱れは、心の乱れにつながってしまうと経験から分かっている。積み重なったモノの合間を縫って生活するのは、精神衛生上良くない。
モノがないほうが心地いい生活ができる。モノに囲まれなくても、生きていける。そんなことを考えていると、漫然とモノを買い続けてしまう生活様式自体がナンセンスであると感じ始めてきた。
浪費を避けたいから
ある目標額まで貯金が出来ればと思っている。その理由は個人的なものなのでここには書かないでおく。「使わないモノを買う=無駄なお金を使っている」ということだが、今まであまり考えずにフィーリングでモノを買っていた。
モノを買うときは「なぜ、これが欲しいか?」を考えてから、購入の判断をしたい。そうすれば、無駄にお金を使うことがなくなり、貯蓄も増えていくはずだ。
「モノを持たない生活をしたい」という理由をまとめると以下になる。
- 保有するモノの多くが無駄であることが、過去の経験から明らかになったから
- モノが増えると、生活をする上でストレスになるから
- 使わないモノを買うことは浪費であり、お金が貯まらないから
ゼロベースで「なぜ?」を繰り返すと、シンプルな答えが見えてくる。これらの結論はどこかの情報を収集して、加工したものではない。自分の頭で考えて出したものだからしっくりくる。
仕事においても生活においても、自分の頭で考えて未来の結論を出していこうと思う。安易に答えを求めず、思考するクセを付ける。意識的に継続していきたい。
- 作者: ちきりん,良知高行
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