事業会社マーケターのさんぽ道

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貯蓄に向けた「お金の管理」が、自己改造の一角を担うようになった理由

「平和ボケ」をしていたのだと思う。 

お金の管理における「平和ボケ」とは、特にお金のことを考えなくてもなんとなく生活できてしまっている状況のことを指す。横山光昭さんの書籍『お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」』の中で言及されていたことだ。

 

まさに自分は「平和ボケ」をしていて、その結果お金のことをほとんど考えてこなかった。「毎日不自由なく暮らせればOK」というスタンスで生きてきたが、それを続けていても変化も成長もない。お金の管理を考えるようになった動機は「貯金を増やしたい」と思ったからだが、今は「お金の使い方の観点から、自分を容赦なく改造できる」ことに喜びを見出している。

 

横山光昭さんの支出の考え方は「消費」「浪費」「投資」と支出項目を分け、お金の使い方を正確に知ること。この3項目の分類があることで、「この支出は浪費だからモノを買わないでおこう」「このセミナー参加は投資なので、参加費以上の学びを得てやろう」といったように、支出について深く考えることができるようになる。これが自分にとって、今までにない変化だと感じるのだ。

 

貯蓄をすることが大きな目標にあるのだが、そのプロセスにおいて自分が合理的に改造されていくことが実感できる。これが自分の場合は、生活の活力に取って代わっている。断捨離と整理整頓を継続・習慣化した過去も、怠惰な自分が見る見るうちに考えて行動する自分に変わっていった。この実感こそが原動力だったのだ。その時と同じ喜びを、「お金の管理」を最適化する過程で感じ取ることができている。

 

この生活を続ければ、「浪費」が少なくなり「投資」が増える。「投資」区分で購入したモノやサービスに対しては、「長く使おう、有意義に使おう」という意識が働くはずだし、その結果、自分に本当に必要なモノだけに囲まれた生活を送ることができる。無駄をそぎ落とし、効率化された生活を送ることは、自分にとって何よりの愉しみなのだ。

 

貯蓄に向けた「お金の管理」が、いつの間にか自己改造の一角を担うようになった。お金に対する考え方も5月に入ってから随分と変わった。横山光昭式の貯金は90日を1クールとして、1カ月ごとにPDCAを回していく。1カ月後、そして1クールの貯金生活が終わった時に自分の思考と行動がどう変わっているのか。平和ボケは消え失せているのか。期待せずにはいられない。

お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」 (講談社BIZ)

お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」 (講談社BIZ)