事業会社マーケターのさんぽ道

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成熟社会に正解なんてない、一人ひとりが納得解を探せ。35歳の教科書を読んで

30歳を過ぎ、生活や仕事において20代だった時とは異なる変化や考え方が生じるようになってきた。30歳からの人生をどう歩むかは、誰にとっても大きなテーマになり得る。そんな中見つけたのが「35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画」。著者の藤原和博さんの考え方は参考になる部分が多い。読んでみて気になった部分をまとめてみよう。

 

みんな一緒ではなく、一人一人、個人の世界へ

当たり前のように、みんなが同じことをしていれば成長する時代は終わっていて、右向け右が通用しないのが今。みんな同じに価値はなくて、一人ひとりが自分なりの価値を見つけて人生を過ごしていかなければならない。考えて、行動しないといけないので、受動的な生き方が通用しなくなるのは、わりかしキツイ感じする。

成長社会ではなく、成熟社会へ

成長社会で価値があったのはお金やモノ。これから「成熟社会」に向かう日本では、新しいモノを手に入れて喜ぶ機会はどんどん少なくなっている気がする。お金も銀行に貯金していても増えないし、勝手にお金が増えることもない。

成熟社会はモノやお金ではなく、時間や生き方に価値が置かれていく。一人ひとりが自分の人生のどこに価値があるかを考え続けなければいけない時代だ。

正解ではなく、納得解を求める時代へ

受験勉強を経て、いい会社に入って、定年後はマイホームで暮らすといった「正解」もなくなってしまった。ちょっと前の成功モデルは、今となっては成功モデルでも何でもなくなっている。今は1つでも行動を重ねながら、自分の中での「納得解」に近づけていくことが大切なのだ。なんどでも言う、もう誰もが求める正解はない。 

会社だけではなく、複数のコミュニティを作ろう 

会社だけで人生を終えるのはとても危険である。同質性のある1つのコミュニティーに属し続けると、修正力や対応力がなくなってしまうからだ。会社で働いていると、同じ目的を持った人が同じ方向に向かって走ろうとしていることが前提になる。

けど、これからは会社で働くだけでなく、もっと複数のコミュニティーに属しながら、いろんな仕事をしていく時代が来そうだ。そこに集まるメンバーはバラバラだ。同じ方向を最初から向いてるわけではないし、共通認識があるわけでもない。その個の集まりをチームに作り変えるのが必要なわけ。

じゃあどうすんの? 

正解なんかどこにもないし、自分で切り開いていくしなかい。考えながら行動。これしかないでしょう。35歳以降の働き方を学ぼうと思って読んだ本だったけど、もっと若い年齢の人でも参考になる視点が多々得られること間違いなし。

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

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35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画

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