クリエイティブな消費とは。くらしを豊かにするために、過去にない新体験に躊躇なく投資すること
糸井重里さんの言葉で「クリエイティブな消費」というものがあった。たぶん『インターネット的』の中で語られていたのだが、その内容はすっかり忘れてしまった。
ただ、この言葉が妙にひっかかって離れない。いま、自分が感じている問題意識めいた何かに通じるものがあるからなのは間違いない。
クリエイティブな消費とは、消費をクリエイティブにすること。少し言葉を足して自分なりに解釈すると、消費活動を創意的にするといったところ。
まだ答えめいたものは出てこないので、逆から考える。クリエイティブではない消費ってなんだろう。
それは、過去に一度でも経験したことのある消費なのかな、と感じてきた。
消費とともに得られるのは、経験や体験だ。これらは、くらしや人生を豊かにしてくれるものだ。ただ、人間は飽きっぽいので、一度でも何かしらの体験をして、それが経験になってしまうと、そこから新たな学びを抽出することが難しくなる。
安牌を拾って、リスクを取らない、冒険をしない。そんな無難な消費は、クリエイティブとはいえない。
ちょっとずつ見えてきた。クリエイティブな消費とは、いままで経験、体験したことのない対象に、リスクを取って投資をすること。それによって、くらしや人生が楽しく、実りのあるものになっていくことなのではないか。
そう考えると、とても合点がいく。
同時に、クリエイティブな消費ができているだろうかと自問自答する。
過去と比べると、少しはできてきた。だが、まだ全然足りない。満足していない。
ということは、新しい体験や彩りのあるくらしを手に入れる機会を損失していることになる。それは悪循環、時間とお金のむだづかいである。
お金を使うことに対しては、クリエイティブな消費であるかどうかを常に考える。そうだと判断できたものには、迷うことなくお金を使う。
そんなスタンスであり続けたい。
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