事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

地域の芽

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2011年9月12日(月)。

今の会社に入って初の国内出張、愛知県は名古屋に突入してまいりました。実は名古屋に訪れるのはこれで2度目。最初は就職活動時に名古屋の企業を受けた時で、駅と企業を往復したのみ。まあ特に何の思い出もございません。

しかし、今回はとても印象に残る名古屋往訪になりました。月曜日と火曜日で1件ずつ取材をしたのですが、それぞれが名古屋を拠点に、地域のコミュニティーを盛り上げていこうと本気で取り組んでいる。そういう本気や熱意に本人を通じて触れられたとき、「伝える」という仕事に就いていて本当によかったと思うのです。

「名古屋のいいところってどこ? と聞くと、どこもないと答えてしまう人が多いと思うのです」。取材の中で強く印象を受けた言葉です。大阪出身の自分が東京に来て4年半くらい。ずっと暮らしていると当たり前と思えること――ノリツッコミ、ワイガヤ、その他もろもろ――がいいところだなと感じるようになったのは、東京という別の地域に来たからでしょう。相対化は大事。

名古屋に住んだことのない自分から見た名古屋は、これまた魅力でいっぱい。何時に喫茶店に行っても出てくるモーニングなんか、ほかの地域では絶対に体験できない。こういう魅力を伝え、地域活性化のモデルケースにならんとしているのが、今回取材した団体でした。

東京で暮らしていると、地域回帰の思いがよぎることもあります。まだまだ地域の取り組みは、全国の人に正しく伝わっていない。それを今の仕事で少しでも担うことができるならば、これほど本望なことはありません。