事業会社マーケターのさんぽ道

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大学におけるサイボウズLive活用の兆し――早稲田大学 向後千春先生の事例

教育機関で「サイボウズLive」の活用が進んでいることを実感する。今回「活用事例」として公開したのは、早稲田大学 人間科学学術院 准教授の向後千春先生の事例だ。

magazine.cybozulive.com

向後先生を知るきっかけになったのは、先生がお書きになっているブログだ。1年半ほど前からサイボウズLiveを活用いただいており、ブログを通じてその様子が伝わってきた。是非一度話を聞かせていただきたいと取材を打診し、快く引き受けていただいた。 

向後先生の専門分野は「インストラクショナルデザイン」と呼ぶ教育工学である。「教えること」を理論・実践の両面から学ぶゼミを開講し、学生・社会人を問わず学びの門戸を開いている。早稲田大学 人間科学部では「eスクール」と呼ぶeラーニングを実施している。eスクールの卒業生には漫画家のすがやみつる先生も名を連ねており、インターネットを通じた学びの機会が広がっていることを実感した。 

印象的だったのは、「社会人になってからも学べる場が必要」という向後先生の言葉だ。じっくり学べる時間というのは、人生においてそう多くはない。自分は2年浪人して自分のやりたいこと(その当時だが)を見つけ、勉強するために大学に行った。大学は学問の場と考えていたし、大学の図書館を住処にしていた。

だが、働き始めてから「勉強」に対する欲がついえることはない。仕事は実践の場だから、勉強は会社にいる以外の時間でしなければならない。もちろん毎日時間を確保するように務めているが、毎日一定の時間を勉強に当てられているわけではない。勉強欲に反比例して、時間が確保できないでいる。

大学の知がインターネットで開放されれば、学びの機会は増えていく。学びは自分だけで完結させることはできない。ともに学ぶ師や戦友がおり、切磋琢磨できる環境があってこそ、学びの果実が得られると思っている。向後先生はそういった場をインターネットを通じて提供しているように思えた。近い将来、たっぷりと時間をとって学びの場に身を投じてみたいと思っている。

向後先生のサイボウズLive活用について話を聞くと、すでにゼミの情報共有をつかさどるツールになっていることが分かる。学生同士が自発的に研究内容をサイボウズLiveに共有し、先生だけでなくティーチングアシスタントや学生同士が自発的に研究内容を研鑽し合っている。研究内容だけでなく、ゼミでの学びや研究会の内容も欠かさずシェアすることで、ゼミ全体の連帯感が高まっているとのことだ。

使い方としては、掲示板をタイトルの付け方で分類している点が興味深かった。掲示板の数が増えると、見たいトピックをすぐに見つけ出すのが難しくなる。タイトルに「★」や「■」といった記号を付け、視覚的に掲示板の内容が分かるように工夫している。これは、サイボウズLiveをチーム内で活発に活用するためのヒントになる。

また使い始めたころは、向後先生が自ら指揮してサイボウズLiveを使うようにしたそうだ。ゼミ生ごとに掲示板を作り、研究内容を共有する場所を作ることで、初めて使うゼミ生も戸惑うことなくサイボウズLiveが使えるようになったという。情報整理や使い方の仕組みを作る人がチームに存在することで、ツールから得られる価値は大きくなる。

今回の事例では「活用の仕方」をたっぷりと取り上げた。記事公開後は、大学に携わる方からの反応を多くいただき、嬉しくなった。ゼミや研究会の情報共有など、教育機関でのサイボウズLive活用の一助になればと願っている。

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