事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

shAIRの皆さんと一緒に、マーケティング勉強会をやってみた

Private Cafe Cozzyのオーナーさんとは、なんだんかんだで長い付き合いである。地元が近いという共通点がきっかけで何度か一緒に飲ませてもらったり、お店に通わせてもらったりしている。その節は人生相談もさせていただいたりと、本当にお世話になりっぱなしだ。

そのオーナーから、「Webとマーケティングに関する勉強会をやってみない?」とお誘いを受けた。もちろん二つ返事で引き受けさせていただいた。東京に来て以来の恩人の方からのお誘いとあれば、断る理由などない。むしろ光栄なことである。

聞き手は「shAIR」というイベントプラットフォームを運営している皆さんだ。ネットサービスの運営において、「マーケティングコミュニケーション」の視点からサービスの存在を利用者の方に知っていただく働きかけは必須である。その一助となればということで、プレゼン内容をまとめることにした。

あらゆる接点にいる未来のユーザーに、価値を伝え、届けること

一番伝えたかったのは、サービス運営に携わる誰もが、そのサービスの価値を利用者の方に伝える立場であるということだ。いくら良いサービスを立ち上げても、それを知ってくれる人がいなければ、使ってくれる人も出てこない。使ってくれる人がいなければ、そのサービスの価値を伝えることはできない。

だからこそ、サービス運営に携わっている人全員で、さまざまな方法を模索しながら、そのサービスの存在を世に広めていこうとする姿勢が何より大切なのだと思う。人がそのサービスを知る起点がソーシャルメディアの場合もあれば、メールマガジン、パンフレット、Webサイト、口コミなど、別の形である場合もある。

認知の起点が多様になればなるほど、その1つ1つでサービスの価値を伝えられるよう、コンテンツの見せ方やクリエイティブの切り出し方を工夫しなければならない。そういう考えのもと、運営に携わるすべての人が、それぞれ担当している仕事の分野で、「どうやればサービスの価値が伝わるだろう?」と考え、施策を実施していくことが求められる。

Web担当者の人は、Webサイトの見せ方やメッセージの切り出し方、メールマガジン配信担当の人はメルマガのタイトル、セミナーを実施する人は、セミナー参加者にどんな気持ちになってもらいたいか――。仕事の役割は違えど、目指す方向性をそろえて、メンバー各自が伝道師として、仕事の価値を最大化するよう務めるということが大切だと思う。

空中戦と地上戦の合わせ技で、粘り強く

自分の仕事を振り返った時「空中戦」と「地上戦」という2つのキーワードが見えてきた。空中戦はWebサイトやソーシャルメディアなど、インターネットを介した接点で、地上戦はイベントに参加したりセミナーを開いたりと、オフラインを介した接点で価値を最大化する取り組みを指す。 

「空中戦」と「地上戦」のどちらの施策が有効だったか? 明確な答えはない。2つの合わせ技で、コツコツと価値を伝える取り組みを継続し続けることで、サービスの認知度がじわじわと上がっていったというのが実感だ。もちろん、サービスの成長時期に応じて施策の優先度は変わってくるものなので、それに合わせて最適な手段を選んでいけばいいと思う。

自分はどちらかというと「空中戦」が得意だったが、セミナーやイベントでのプレゼンといった「地上戦」も数をこなすことで、苦手意識がなくなってきた。しかも、セミナーやイベントでは実際に人と会うことができるので、セミナー終了後などに個別で話をすることで、サービスの印象を残してもらいやすい。

運営に携わるメンバーの得手不得手もあると思うので、得意な分野で「伝える」ことの成果を最大化できれば、チームはより強くなると強く思う

勉強会っていいね! 

という考えを、プレゼン資料をまとめながら、そして当日の勉強会をやりながら深めていくことができた。勉強会の途中から質問もバンバンいただくなど、ともに1つのテーマについてそこにいる人達全員で考えを深めていくことができたのは、良い体験だった。自分自身も今までの仕事を体系化してとらえられるようになった。

こういうリアルな場で話をするのって、改めていいなって思った。またこういった勉強会に呼んでいただける機会があれば、積極的に参加させていただく心づもりだ。shAIRのみなさま、素敵な勉強会を企画していただき、ありがとうございました。

 

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