事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

クラフトマンとサポーターのあいだ

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2011年7月7日(木)。七夕の夜、中国に行っていた知人と実に4年ぶりに再会し、お互いに積もる話を交わしました。年月が経っても変わらずに接していける仲間は貴重です。ようこそ東京へ、縦横のつながりを作って楽しんでいってね!

SonicGarden 倉貫義人さんのブログ「モチベーションの源泉:何のために働くのか、転職か起業か」が非常に示唆に富んでいたので、感想を残しておきます。

同記事では、人が働く上でのタイプとモチベーションを、以下の4つを分類しています。詳細は上記の記事リンク先を読んでみてください。

  • アントレプレナー」タイプ……仕事の動機は夢
  • 「クラフトマン」タイプ……仕事の動機は職
  • 「サラリーマン」タイプ……仕事の動機は金
  • 「サポーター」タイプ……仕事の動機は愛

私自身は「クラフトマン」と「サポーター」の中間くらいに位置していると思います。職に属したスキルアップ、「できないことができるようになる瞬間」を経験することがモチベーションアップにつながり、その積み重ねが組織やチームの活性化、ユーザーへの貢献に寄与することができれば、これほど仕事冥利につきることはありません。

今は「クラフトマン」「サポーター」に片足ずつを踏み入れている感じですが、今後は立ち位置が変化していくかもしれません。以前のブログ「誰のため、何のため 43」で記した通り、私の社会人生活の最初の3年間は生粋のクラフトマンでした。しかし自分のスキルアップだけではやりがいが見いだせなくなり、仕事の先にいるユーザーや一緒に仕事をする人たちの役に立つこと、すなわちサポーターとして仕事に取り組むことに意義を感じるようになってきました。この過程を経て、人は直面している環境に応じて、仕事に対するかかわり方を少しずつ変化・適応させていくものだと理解しました。

一方で、「アントレプレナー」という役回りを演じることは、多分ないだろうなとも実感しています。これは以前のブログ「ビジョンが先か、ミッションが先か 50」で述懐したことに通じるもので、私自身が、自分で起業して何かを変えるというよりは、企業やチームが達成しようとしている方向性にともに向かっていくことに喜びを感じるタイプだからです。人それぞれタイプや考え方があるのは当然で、結局はその人が幸せになる道を選べばいいだけ。タイプごとの優劣なんて存在しません。

私は以前「アントレプレナー」側に人生を振ってみようと試みたことがあるのですが、結果はさんさんたるものでした。理想とのズレを感じ続け、「自分らしく生きられていないなあ」と悶々とした日々を送ったものです。熟考せずに、憧れのみで道を決めてしまったことが良くなかったのでしょう。その反省を生かして、今は自分が自分らしく生きていける道、ここでいう「クラフトマン」と「サポーター」にかじを切っていこうとしています。

大事なのは、自分がどのタイプに属するかを嘘偽りなく判断し、それに向かって行動することです。自分がどのような状態の時に幸せを感じていられるかは、人によって異なります。上記ブログの分類は、自分がどのタイプに属するかを正しく見極めるために有効だと思います。あなたはどのタイプに属していますか? 一度自分を振り返ってみると、その後の生き方が見えてくるかもしれません。