事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

東京都現代美術館「フレデリック・バック展」に行ってきた

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2011年7月16日(土)。

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お休みを利用して、木場にある東京都現代美術館フレデリック・バック展』に行ってきました。最近プライベートの時間が少し確保できるようになってきたので、久々の美術館探訪。実は私、大学時代に学芸員の資格を習得しており、一時期は美術館や博物館によく赴いたものです。

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感想ですが、まず東京都現代美術館という建築物が心地いい空間であることに気付きます。美術館やエントランス、パブリックプラザなどは余空間をふんだんに使い、ゆとりと壮厳を感じさせる作りになっています。エントランスから企画展、常設展をつなぐロビーには独自の展示物やゆったりとしたソファーを配置しており、ゆるやかな時間と空間を味わえるのがミソです。

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今回鑑賞したフレデリック・バック氏の作品は、やわらかで繊細なタッチが特徴。旅の記憶やテレビ、アニメーション用の絵画など、作品の方向性は多岐にわたっており、時間を忘れて絵に見入ってしまいます。特にアカデミー賞を受賞している晩年の作品は予備知識なしで楽しめるものでした。

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美術館に行くことで、作品に夢中になっている間は、頭をからっぽにしてその作品を楽しむことに時間を費やせます。時代背景や専門知識などは一切必要ありません。「絵を鑑賞する」ことによって、外部からのあらゆる情報を遮断して、目の前の絵に意識を没頭させることができます。

美術館は、情報の海に溺れそうになりながら毎日を過ごしている私をその海から引き上げ、目の前の作品をただただ楽しむという恍惚な時間、空間を惜しみなく提供してくれます。毎日を過ごしている中では、そんな貴重な時空間にたどりつくことはめったにありません。そういった非日常を味わうことに対して喜びを感じることができるからこそ、私は美術館に何度も訪れてしまうのかもしれません。

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