事業会社マーケターのさんぽ道

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裏砂漠(伊豆大島):ここは本当に東京か? 音のない自然むき出しの世界

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伊豆大島の旅行記はこれにてラスト。最後を飾るのは「裏砂漠」である。三原山の裏側に属する日本で唯一認定されている「砂漠」らしい。伊豆大島の南東にある「月と砂漠ライン」と呼ぶ道から入っていける。

この月と砂漠ライン、道幅が狭く、対向車線から車が来たらバックをして対向車線を通せる道まで引き下がらないといけない。道の両端は溝があって、ちょっとでもミスをすると溝にタイヤを取られ、立ち往生になってしまう。この時は対向車線から車が来ることはなかったものの、人っ子一人いる気配もなく、不安な気持ちにさせられる。

道を登ったところで車の停留所があり、そこからは徒歩で裏砂漠へ。やはり人の気配がまったくなく、山の景色と霞がかった大気に包み込まれる。

そして、山の景色が眼前に開けた。裏砂漠の登場である。視界のすべてが霧で覆われ、さきほどまで緑豊かだった山の景色はすっかり消え失せてしまう。苔のような緑が多少あるものの、360度砂漠である。

雑音は一切聞こえない。砂利を踏みしめる音だけがこだまするかのよう。風が大気を切り裂くように、冷たく吹き付ける。

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砂漠の砂の色は黄土色ではない、黒である。そしてこんな石がところかしこに落ちている。これは火山の噴火によって出てきた石だ。地上では見たことのない。

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歩みを進めると、大地がまどろむ。体重に耐え切れず、砂がぐしゃっとなるのだ。

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ここは本当に東京なのだろうか? という思いが否応なしに去来する神秘的なスポットである。